エレベーターワイヤーロープの話

エレベーターの部品交換で最もポピュラーで一般的に知られてるのが吊っているロープの交換でしょう。
基本的に10年たったら替えましょうが通説ですが、”滅多に切れる事ないのでまだいけるでしょう。”と考えている方は半分正しいですが、半分間違いです。検査基準にかかる状態なら当然変えなければならないですし、10年たったから自動的に替えるのもちょっと違うように思います。
要は、個々の状態とか環境とか利用頻度に応じてよく保守技術担当者の話を聞いて判断するのが一番大事です。
ワイヤロープの構造ですが、表面からは見えませんが真ん中に麻でできたロープ芯を細い針金のような1本1本の鉄線が蜷局を巻くように寄り巻き付いて構成されているのです。
鉄は引張力に強いので滅多なことでは切れる事はないですが伸縮はするのです。
3.4本のワイヤーロープが常時滑車を軸に両側で1,5tの荷重がかかっています。周辺環境より、乾燥したり湿気を帯びたりすることでその朝の部分が伸縮、膨張するのです。
当然劣化も進行し表面を構成する細い素線1本1本がプツプツと切れてきたり、赤錆が浮き出てくるのです。そして、滑車とロープの摩擦力に影響が徐々に大きくばりかごと乗場に段差生じてしまうのです。
そこそこの金額はしてしまいますが、やはり早い目に交換する方が無難と思いますので取り組んでください。

交換時期のワイヤーと滑車①


交換時期のワイヤー②
交換時期のワイヤー③

エレベーターのあらゆる相談はエレベーターマネージメントのHPから
ぜひ応募フォームでお願いします。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?