直せない?直さない?エレベーター故障②

前回の現場調査からの提案方針が固まりました。
①枯渇したユニットタンクに作動油を補充と油漏れの原因箇所であろう圧力計の交換実施し、稼働状況を見る。・・・ほぼ仮復旧は可能ではないかの見解だが、断定はできないしあくまで一時的な対応に留まる。
②保守点検を毎月実施し注意深く経過を見ながらリニューアル工事まで延命を図る。
③油圧ユニット、制御盤、各操作盤等の電機品を交換する制御リニューアル
を本格検討する。
見積やプレゼン説明資料は揃いましたので明日にでも訪問日時打合せを予定してます。

いろいろと話を伺うと、昨年春に物件を取得し滅多に壊れないだろうと全オーナーが契約していたA社とは保守契約しなかった。
数か月前に停止故障し、A社に問い合わせしても一旦解約したので、新規に契約はできないと言われたので製造会社に対応要請するも、調査だけで15、6万円の費用要求だったとの事。定期検査報告もしている形跡がなくどうなっていてどうすればいいのか?と困っていたと打ち明けてくれました。

なぜ、前回契約保守会社にしろ製造会社が拒否に近い消極的な対応をするのか?理由は2つ考えられます。
①おそらく、竣工検査を受けていないいわゆる違法物件の可能性があるので
会社として積極的にかかわりたくない。
②製造先はマイナーな海外製のエレベーター(すでに国内からは撤退)で30年経過しており部品調達も難しく、高経年油圧式エレベーターのノウハウを持った技術者がいない(少ない)。

現オーナーは全くこんなマニアックな事情は知りうるはずもなく、エレベーターが停止したまま営業を続け、来客数も伸び悩みどうすればいいか分からず時間だけが経過している状況と推察します。
極力、仮復旧作業費は低く抑え、まずは保守点検をすぐにでも締結していただいてリニューアル予算化して着工まで延命させるようにご理解いただけるよう説明したいと考えてます。

エレベーターで困ってる事あればエレベーターマネージメントホームページからお問い合わせください。

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