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アジャイルコーチとスクラムマスターの集いに参加してきました(2日目)

こちらのイベントに参加してきましたので、感想を記載します。

なお、1日目の記事はこちらです↓


新しいインセプションデッキを作ろう


・現在使われているインセプションデッキについて新しいインセプションデッキが作れないか議論しました。

【現在のインセプションデッキで課題に挙がった点】
・埋めることが目的となって何となくで、作れてしまう
 ※本来記載内容の整合性が重要だが、チェックできないまま作れてしまう

・そのままは使えづらく、カスタマイズが必要
・スライドにより、有期的なプロジェクトに対して、続いていくプロダクトに対して混ざっていて混乱しやすい
・メンバーで創り上げていく方法が分かりづらい
・これを作るタイミングではプロジェクトとしてやることが決まっている事が多いが、実際問題CPF(Custmer-Problem-FIT)、SPF(Solution-Problem-FIT)について確認できていないケースが多い ※新規事業には向かない
・シートの名前のキャッチーさに振り回されないようにしたい
・エグゼクティブは10枚も読めないので「今北産業」が欲しい
・チーム名、プロダクト名、プロダクトロゴを記載している


【インセプションデッキで注意している事/追加しているシート等】
・内容に対して、1枚1枚根拠を記載するようにしている
・ロードマップに対して撤退条件を記載する
・North Star Metrixを記載している
・OKRを記載している
・エレベーターピッチの代わりにキャンバスを作成している

【見直し方針】
・スコープとしてはプロダクトの方針や仮説検証が一定できているタイミングでの作成とする(出来ていない場合に使うことも可能だが、その際には問題を気付くという位置づけでの使用となる
・上記前提で必須で必要な物を現在のインセプションデッキから洗い出し、名前付けやシートに記載する内容を整理。
※ このデッキを作ることで次のタスクを生み出すために最低限必要な物を抜き出す。またコンセプトとして必要な点を足しに行く

出来たインセプションデッキはこちら
  ↓

【感想】
・名前を自分たちでつけるというのは改めて意図を考え、捉え直すという意味でも非常に良い行為だと思いました。
・単純にプロの方々がどのようにデッキを使ってどのような不満を持っているのか聞けたのは新鮮でした。すべてのシートにデータの根拠がないならプロジェクト始められる状態になってないという意見は身につまされました。

地方公共団体とプロダクトマネジメント

・地方公共団体向けのプロダクトを検討する場合の事例についてディスカッションをしました。普段プロダクト/サービスの検討支援をしている方の意見を聞きながらディスカッションしましたが、本当に学びの多い時間でした。検討したい課題に対して、いくつかの異なる具体事例や自分が考えたことを話しながら、探っていく進め方だったのですが、どんな課題に対しても具体事例がきちっと出てくる所には感嘆を覚えました。
事例を単なる事例ではなく、構造として捉えていて、その構造から事例を取り出しているという事を実際の例としてみることができました。自分自身として知識の足りなさ(情報量と構造化するスキル)を非常に感じました。引き出しを増やしていこうと思います。

スクラムマスターの兼務について考える

・スクラムマスターとして、いくつかのシチュエーションで、どうメンバーに気付きを与えるかという議論をしました。メンバーが自発的に気づけるようメトリクスで分かるようにしたり、トラップを仕込んだりする事例を聞けました。(相手が認識できていないことを、こちらか伝えるのは悪手になることが多い)

コーチングを考える

・コーチングの動画(音声)を勧奨し、皆でコーチングについて語り合いました。どのように1on1を気を付けているかという話やコーチングに関するおすすめ本を教えてもらいました。

・その後、個人/組織としてのやりたい事・ミッションと利益をどう結び付けるかという話をしました。(危機ドリブンだけだとうまくいかず、自分たち自身の再定義がいるといった事例(ソニー、マツダの事例等))

Women in Agile Japan2023での基調講演の観賞会


・Women in Agile Japan2023の瀬谷さんの基調講演を鑑賞しました。気になっていた講演でしたので動画見れてラッキーでした。アフガンやウクライナでの実際の事例はかなり衝撃的でしたが、その中で自分が変えれる範囲から変化を起こしていき、それをつなげていく進め方は感動し、薄っぺらい言い方ですが、勇気をもらえました。。とりあえず本読もう。


その他話した内容

・コミュニティでどう世の中を変えていくかという具体的な話
・4象限とスペシウム光線ポーズ及びクネヴィンフレームワークのDisorderをどう表すかという話とこういった話を自社で話しても100%滑るという話
・抽象化の捉え方として、ものごとを圏で捉えている話
・コミュニティを企画/運営しているのは、一緒に勉強するともだちが欲しいから。有名な人を呼んだりすることは意外と簡単だったりする、また自分自身でコミュニティを運営する意義も少ない。結局、自分が勉強したいという思い/頻度に対して一緒に勉強してくれるともだちを作るのが難しく、今のぺスでコミュニティ企画している話
・JTC子会社で変える経験を味わえるのは、成功しても失敗しても貴重。子会社同士で情報交換していこうという話
・大企業はマネージャーが勉強しない。もっとマネージャーを育成しないといけないといった話
・最高に自己中心主義な考えは最高に博愛主義の考え方である(自己利益をしっかり考えていくと、自分の投資対効果、チームの投資対効果と高めていき、全体の投資対効果が上がるにはどうなるかと考えていく)
・自身の心と体が一番大事。大丈夫と思っているとやはり危ない。危ないことになるのは見積もりがちゃんとできていないという話


大満足な内容でしたし、合わせて自身の理解不足/能力不足に対して非常に悔しく感じる2日目でした。仕事に対して/自分に対して/勉強に対して/人生に対してといったものにもっと真剣に向き合っていこうといった事を考えるきっかけになりました。もらった火種を大事に明日から取り組みたいと思います。

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