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人にやさしい組織マネジメント・フェスタ 実践者による講演を聞いてきました

表記イベントに参加してきましたので、感想を記入します。


実践者による講演1 「We are powered by our People - 人や組織の変容を加速させる最先端の取り組み」

日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社の有路さんからの講演でした。

「業績のマネジメントから人の成長のマネジメントへ」、「部下の考え方や行動を未来志向に変容させること」、「実際に部下と接する場面で具体的にサポートする」の3点がマネージャとして記載することとして、会社で変革を進めているという話でした。また、会社のビジョンを推し進めるためにマネジメント3.0の考え方を使っているということでした。(マネジメント3.0の研修はマネジメントのOSのアップデートだという声があった)
文化を変えるためにマネージャーをまず攻めたところがポイント

⇒会社のビジョンを自信をもって説明している姿にいいなぁと羨ましくなりました。

実践者による講演2 「強くあたたかい組織・コミュニティのつくり方」

PO法人CRファクトリーの呉さんからの講演でした。強くあたたかい組織の3つの要素として
「1.理念共感」:メンバーがいいねと思って一緒に担っていきたいと思えている
「2.自己有用感」:役立ち感。自分は役に立っているという感覚をどのくらいもてているか
「3.居心地のよさ」:メンバーの関係性が良好で、このメンバーと一緒に活動するのが楽しい。なんか落ち着くという感覚
をあげて、説明いただきました。

実践者による講演3 「入社時文化適応支援"カルチャーオンボーディング"のススメ

株式会社アカツキの小能さんからの説明でした。
入社してすぐに「つながり支援」や「カルチャー適応支援」といったサポートを行っている。こういう活動を実施する場合は通常の業務以上の熱量が必要なので、良い組織を創りたいというコミュニティが重要という事で具体的な組織としてのオンボーディングの話をしてもらいました。最初にエンジニアに対して2カ月でビジネス本を数冊ディスカッションするという事で驚きました。ただ会社のカルチャーを補足していくという事でとても丁寧で素晴らしい運営と感じました。結構骨太本ばかりで驚きました。。


実践者による講演4 「研修から実践「自己肯定感を上げるFB」」

石井食品の齋藤さんの講演でした。ファシリテーションを会社に上手く広げていく方法についての説明でした。ファシリテーションの研修を実際に現場に使ってもらえるような仕掛けづくりが色々と紹介されていました。
「FBはできている事を中心に実施する」という意見は重要だなと感じました。自己肯定感をあげるようなFB(プレゼント)を行うことで行動を促すという事が重要とのことでした。

実践者による講演5 「「結果の質」を高めるには、まずは「関係の質」から」

 ウイングアーク1st株式会社の山﨑さんから講演いただきました。ムービングモチベーターズを使ったチームビルディングについて教えていただきました。内発的動機づけ(動因)、外発的動機付け(誘因)について丁寧な説明もありました。実際のチームビルディングではチームでムービングモチベーターでの共有をしつつ、また不満がある項目について1on1で深掘りしながら、対策を行っていくケースで。単なるツールとしてだけでなく深掘りするインプットとして使っているのが印象的でした。

実践者による講演6 「Joy,Inc. in Japan なぜ僕らは喜び(Joy)を中心にした企業文化を大切にするのか」

 クリエーションラインの安田さんからの講演でした。joy.incからの1節から始まりました。

「あなたは喜びを選んだ。それは困難な旅の始まりだと、理解してほしい。人間の行動を変えることは、最も困難な努力の一つだ、そして、最も実りの多いものだ」

 会社の創業からあまりうまくいかなかった中で、「問題は僕自身だ。目先の売上・利益しか見てなく、お飾りのビジョン・理念しかなかった。」と気づき、そこからのやった事を紹介いただきました。

<実施した内容>
・TGIF(Thank God, It's Friday!社内懇親会)
⇒ 失敗。単なる飲み会となった。自分が踊んなきゃダメだった

・全体会議(月曜の朝に実施)
⇒ 「人生をより良くするために」みたいな話をするも響かず。毎回挫けていたが、諦めずに続けていった。「挫けず続けること」の大切さを学んだ

・「強いチームの作り方」のワークショップ実施。
⇒社内全員で稼働を止めて実施した。その後、社内で有志メンバーが改善チームを組んでくれた。一度立ち止まる事の大切さ、共通認識の大切さを学んだ。

・Joy.Incに出会い、日本のJoy Incになりたいと思った
⇒RSGTでリッチーさんが来日して話していた時に、楽しそうに自分の会社を話しているのが印象的だった

<Joy Incになるための取り組み>
全員でリレートーク(お互いを知る)から始めた。お互いを知る事から始めた。

・Weekly 朝会
 (ワークショップをやったり外部の有識者に話してもらったり今必要な事をやっている)
※事例1 ふるふるリレートーク(ふるふるするほど誰かを褒めてください)
※事例2 業務として雑談をする

・財務情報フルオープン
(NDAに引っかかる物以外は透明性を高く、契約形態問わず、働いている人すべてにフルオープンにする)

・ファミリーデイ
(家族を会社に連れてくる。社内のメンバーで企画/実行までやった)

・文化を明文化するワークショップ

・未来会議
(未来をよくするために未来を見える化する活動)

・共創プロジェクト(デンソーやヨドバシカメラ等)

<データで見る状況>
・企業文化が良くなると売上/利益にも結び付いた
・残業時間も改善していく
・エンゲージメントスコアについてフルリモートになってからも上昇している
⇒ 数字/結果にも結び付くデータもあるため、参考事例としてほしい

<終わりに>
ただ、2023年3月に新たな大きな壁にぶつかっている。現在組織運営のアップデートの真っ最中。こういうタイミングでないとできない事もあるのでチャンスだと思って取り組んでいる。
「最良の人とはどんな人か?」という質問がありました。その中でビジョンや理念に同意してくれる人という話がありました。そうでないと同じ方向を向くのが難しいとのことでした。

感想

 具体事例が聞け、すぐに試したくなる内容もありました。オンボーディングについてのサポートはあまりできていないのと、カルチャー的なオンボーディングについて考えられてなかったので、4月に向けて対策していきたいと思いました。
 クリエーションラインさんの話は有名なアジャイルコーチさんが多い今の状況しか知らなったですが、過去の試行錯誤(実験)やビジョン(HR+Joy)の話は非常に興味深く、モチベーションがあがりました。


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