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読書メモ「心理的安全性のつくりかた」

表記本を読んだので感想を記載します。

チームで高いパフォーマンスを出すために「心理的安全性」を高める必要性やその方法について解説した本です。参考文献もまとまっていて読みやすかったです。

「無知」だと思われたくない→必要な事でも質問をせず、相談をしない
「無能」だと思われたくない→ミスを隠したり、自分の考えを言わない
「邪魔」だと思われたくない→必要でも助けを求めず、不十分な仕事でも妥協する
「否定的」だと思われたくない→是々非々で議論をせず、率直に意見を言わない

第1章 チームの心理的安全性より

エドモンドソン教授が整理した4つの対人関係のリスクについてですが、これらのリスクをなくしてよりクリエイティブな組織になるのが心理的安全性のポイントだと思っています。心理的安全性と聞くと、話をしやすいというイメージはもちますが、上記リスクをチームメンバーとして良くないリスクとして考えるということまで結びつかいなケースが多いと思っていて、これらをしっかり意識、共有することが重要と思っています。

ありもしない幻想(いつかずっとイイ気持ちでいられる)にしがみつくのではなく、地に足をつけ、前を向くために諦めること、そして「受け入れ」をはじめることを「創造的絶望」と言います。

第2章 リーダーシップとしての心理的柔軟性

本書でもリフレクションの大事さを話していますが、これは重要だなと感じています。今年は自身のリフレクションの力を高めていきたいです。

職場にあるさまざまな「不十分な仕事」の多くは、メンバー一人一人が「言われた通り行動」をとっており、「確かにそうやな行動」になっていないからです。

第4章 言葉で高める心理的安全性

ルール通りの行動だけでなく「行動そのもの」からの「みかえり」を実感している行動を確かにそうやな行動として定義していて、意味を感じている状態として行動自体を模索できると言っています。この感覚があると行動自体を適切に修正できるので大事だと思っていますが、リーダーがその重要性を感じているケースはまだそこまで多くないなと思っています。名づけが良い!

感想

 嫌子と好子によるマネジメント及び「きっかけ―行動ーみかえり」による実際にチームに働きかけるヒントについて多く書かれていました。個人的にはその内容の前のリフレクションがとても大事だと思っていて、個人のリフレクションと対話によるリフレクション、またここで書いてあったチームでのきっかけー行動ーみかえりの分析を組み合わせるととても良いなと思っています。
 また、そもそも「無知」「無能」「邪魔」「否定的」とい思われることに対してむしろ歓迎していくようなベースも大事だなと思いました。
 ありがとうございました。

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