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読書メモ「自分の小さな「箱」から脱出する方法」

表記本を読んだので感想を記載します。

 自己欺瞞に冒されて、問題が見えなくなっている事を「箱に入っている」という表現を使って、箱に入っている問題、どうやって箱に入って出てこれるのか等をストーリー仕立てで紹介してくれています。最後に、「すでにそのことを知っている人以外には、箱などの言葉を使うな」と書かれているのがとても良いと感じました。確かに外に出て相手のために話そうという気持ちの場合は「相手が箱に入っている」みたいなメガネを勝手に付けるのはそれこそ、自身が箱に入る行為だなと思いました。(読んだ人しか分からない記載w)

興味を持った点


「今、問題にしている違いといういうのは、基本的に行動の違いなんだろうか、それとも行動より深いところでの違いなんだろうか」
「深いところでの違いです」

CHAPTER7  目の前の相手は「人」か、「物」か

問題がある行動という点に焦点が当たりがちだが、行動自体ではなくその人の捉え方の違いに大きく問題があるという一節。自分自身、わりとスキルやテクニックで対応することを良しとしている所があるので、ドキッとしました

自分への裏切り
1.自分が他の人のためにすべきだと感じたことに背く行動を、自分への裏切りと呼ぶ。
2.いったん自分の感情に背くと、周りの世界を、自分への裏切りを正当化する視点から見るようになる。
3.周りの世界を自分を正当化する視点から見るようになると、現実を見る目がゆがめられる。
4.したがって、人は自分の感情に背いたときに、箱に入る。
5.ときが経つにつれ、いくつかの箱を自分の性格とみなすようになり、それを持ち歩くようになる。
6.自分が箱の中にいることによって、他の人たちもをも箱の中に入れてしまう。
7.箱の中にいると、互いに相手を手ひどく扱い、互いに自分を正当化する。共謀して、互いに箱の中にいる口実を与えあう

CHAPTER14 なぜ自分ばかりが責められるのか

⇒自己欺瞞(自分への裏切り)が箱の中に入ってしまう動きにつながり、一度入るとどんどんそれが正当になってしまうという話でとてもドキッとする内容です。思い当たることがありすぎる・・・。

箱の中にいるときに、しても無駄なこと
1.相手を変えようとすること
2.相手と全力で張り合うこと
3.その状況から離れること
4.コミュニケーションを取ろうとすること
5.新しいテクニックを使おうとすること

Chapter20 箱の中にいるときにしても無駄なこと

この内容はとても大事な一方、わかっていても上記行動をとってしまうなーと思います。また、そういうことを色々考える中で自身がより深く箱にはいりがちだなと思いました。


他の人々の箱をみつけようとするのではなく、自分の箱を探せ

Chapter24 二度目のチャンスは用意されている

この本を読んで、「あーあの人は箱に入ってるかもな。。」と思ってしまったのですが、そういうことを考えている自分自身が箱に入っているという内容でした。自分を裏切らないで過ごしていく事の難しさをとても痛感しました。

感想

 最近、チームの対話や関係性で悩んでいたので、ヒントとなる内容でした。色々と思い当たる節も多く、後ろ向きな気分になるとともに、読めて良かったです。ありがとうございました。

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