表記本を読んだので感想を記載します。
アジャイルチームに対するコーチングの本です。アジャイルコーチ、スクラムマスター必携とありますが、まさに色々なシチュエーションでヒントとなる内容がちりばめられてました。コーチングの本というだけあって、答えというより、考えるきっかけをたくさんもらって、読んでいて前向きになれる本でした。原著は2010年の本ですが、まったく古さを感じませんでした。
私はアジャイルコーチでもスクラムマスターでもないですが、これからの管理者/リーダーについてはこういった内容は必須だなーと思って読んでいました。
気になった点
自己認識の重要性について書いていて、それはトレーニングで得られるスキルだと書いています。この辺の認知力は自分は本当に弱いと感じていて、今年はしっかり向き合っていきたいです。本書では出会う人のおでこに「O」(Object「克服対象」が見えるのか「P」(Person(人間)が見えるか意識して、Oが見えたら判断するのを止めて好奇心を強めましょうと書いてありました。こういった記載はとてもワクワクする示唆だなと思いました。
自分が「今ここにいるのか?」という問いは本当に大事だなと感じました。
観察内容についての分類の考察でした。観察する中で上記のような区分を気付いている事自体がとても良い示唆だなと思いました。漠然としか観察できてないなと気づきましたし、その漠然と観察している内容からも何かしら自分自身の区分を分類できると学びが多そうだなと感じました。
合宿でやったら面白そうなアクティビティだなと思いました。詳細のやり方も本に書いています。
問題解決にすぐに動くのではなく、チームでしっかり問題に向き合うことが大事ということが書かれていて、身につまされました。
とてもとても分かるメタファーでした・・・・。観察とレベルを下げる動きについて説明がありました。(「不満を聞く」「エネルギーを感じる」「言葉に集中する」「何もしない」「分析と対応」「構造を利用する」「種明かし」)
本書ではどのような場合でも、コーチがいるべき場所が中心になる事はないとありました。この点はマネージャやステークホルダーとしても同様だあと思っていて、上記行動についてはギクっとするところがありました。この点も観察や好奇心がとても重要だなと感じました。
感想
マネージャー、ステークホルダーとして組織で成果を上げるためにどうすればサポートできるか?といった点でも非常に良い内容が書かれた本でした。また、全体的に前向きで好奇心を刺激される記載が多く、一気に読むことができました。ありがとうございました。