読書メモ「訂正する力」
表記本を読んだので感想を記載します。
東浩紀さんの訂正する力を読みました。物事を前に進めるために、現在と過去を繋ぎ直す力を訂正の力と呼び、今の日本で必要な力だと説かれています。議論やリーダーシップの際にぶれない事が求められたり、また正しいものに作り直すことが求められるような、二元論ではなく、過去を再解釈する訂正する力が重要だと話されています。よくわかる・・・。
気になったポイント
⇒『いつの間にかその空気が変わっている状況』というのはまさにそうだなと思いました。最近気になっている物語やストーリーの力もとても重要だと感じました。
⇒自分と異なった意見をもつ人間を、理解できないまま「放置」するある種の距離感が大事とのことです。この事は放置というキーワードですが、対話とも呼び変えられる内容だと感じています。
⇒訂正する力には過去を記憶する力が重要とありました。知識や本読んでおくのも大事だなーと感じました。
子供の遊びが知らないにうちに色々変わっていくことをゲームの基本としていて、この実は変わっていた感が大事だと説かれています。
また。「じつは・・・・だった」についてこれからはその人の作家性が重要では?という事が解かれています。作家性について、「じつは・・・・だった」の発見がその人の魅力として伝わる事も書いてあって、一元的な話だけでなく、その人を違う角度から見た際の面白さが作家性として重要というのは面白いと思いました。
上でもあった理解できないことによる対話の空間の話について説かれています。この記載だけだと攻撃的な空間にも捉えられますが、優しい空間という理解をしています。また、この後で祭りの空間の大事さも言われていて、対話と祭りの関係性について考えました。
4章では近年の政治の話と訂正の力の重要性を話しています。個人的な理解ですが、わかりあえなさの中に橋を架ける対話というのが訂正の力の重要なポイントと感じました。また訂正の力自体を延ばす時にはそういった人への理解と物語りを作る能力が大事だと改めて感じました。
感想
普段あまり読まないジャンルの本ですが、想いの他面白かったのと、昔の思想家の本を読みたくなりました。訂正の力を発揮する上では過去を知ることは大事だと感じています。ありがとうございました。
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