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「Qiita Conference 2023 DAY2」に参加してきました。

表記イベントに参加してきたので感想を記載します。

 3日間のイベントの2日目でした。昨日の記事は下記となります。

「バックエンドだけなんてもったいない!Heroku ちょい足しアプリ開発のススメ」

 セールスフォースの阿部さんからの講演でした。Heroku Connectの内容について説明いただきました。SalesForceはBtoBが強いが、Heroku使うことでBtoC向けのアプリをうまく作れるという事例でした。
また、Ubidenさんでの電気自動車の充電サービスの事例などで、スピーディーに構築できるといった利点について説明いただきました。

⇒ 過去の開発でも関連していた内容なので、イメージが付きやすい内容でした。セールスフォースのイベントに参加した時の事を思い出しました

基調講演「成功するソフトウェアの作り方」

まつもとゆきひろさんの講演でした。Ruby今年で30年とのことでした。
・30年続いたプロダクトという事でRubyは『成功』といえる。
・では成功の定義とは何なのか?
・「お金を産み出すソフトウェア」だとRubyはあてはまりづらい。ここでの成功を「広く長く」と定義してみた。
・なぜ成功したのか。昔は、「良いもの」を作ればソフトウェアは広がると考えて成功するとおもってた。
・ふりかえれば「良いもの」を作るだけが真実ではなかった。
・そもそも「良いもの」とは何か?とうい「良い」の定義が必要。アップルとオレンジを比べるのように、定義次第で変わってしまう。他と何かを比べるのではなく、どういう軸で良いか?誰にとって良いものなのか? 等良いを定義しないといけない。
・良いの定義はビジョン。「ビジョンを定義しているかということ」と「良い」は紐づいている。Rubyは自分にとっての「理想の言語」がビジョン。理想を追求することをビジョンとしている。良いを提示するためには「説得力のあるビジョン」を持つのが重要。そのビジョンが求心力になる。
・ビジョンは、深く考えないといけない。ヘンリーフォードは周りの人が「早い馬が欲しい」という要望に対して自動車を作った。表面的に良いものはビジョンではない。
・ただし、「良い」だけでは十分かというと、アーリーアダプターとマジョリティーの間のキャズムの崖があり良いだけだと「成功」しない。実利と話題性がいる。
・Rubyではビジョンに共感したメンバーが好きだから集まってruby on railsができてキャズムを乗り越えた

⇒良いの定義にはビジョンが重要で、ビジョンが求心力になり人を巻き込みキャズムを超えるという話はまさにプロダクト造りの話で、それがrubyの生みの親としての経験から聞くことができ、非常に良かったです。
 ビジョンは表面的に良いものではないという話は身につまされました。ありがとうございました。

「開発エンジニアのレベルを上げる、"フルスタック オブザーバビリティ" でのシステムパフォーマンス改善」

・New Relic株式会社 の田中さんからの講演でした。オブザーバビリティのポイント及びNewRelicを使っての運営について説明いただきました。

⇒New Relic自体私は初めて知ったので良かったです。

「リファクタリングが先か、テストが先か - E2E自動テストの理想と現実」

・オーティファイ株式会社の末村さんからの講演でした。
1.リファクタリングが先か、テストが先か?
2.E2Eテストらしさとは?
という問いかけに答えながら、自動テストのポイントを説明いただきました。
⇒わかりやすい内容でスライドも見やすく良かったです。昨日のt.wadaさんの内容を思い出しながら聞いていました。

感想

 rubyの話でプロダクトの話を聞けたのは非常に良かったです。良いの定義とビジョンの関連性。ビジョンの求心力については、どれだけ深くプロダクトに対して潜れるかという事だと思っています。
 非常に良い話が聞けました。ありがとうございました。

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