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「国際的なパターン・ランゲージ入門レクチャーを日本語で視聴する」を視聴しました

表記動画を視聴したので感想を記載します。

AsianPLoP 2024で実施されたパターンランゲージの入門レクチャーでした。

パターン・ランゲージのパターンとは何か?
・どんな時でも「名づけ得ぬ質(生命)が現れる」事を探究した
・繰り返し発生する問題と、その問題の解決策の確信がパターン
・パターンは証明された良い実践のこと。(繰り返しだけでなく良い解決策であることが重要)
・パターンは状況(コンテキスト)と問題と解決が一緒になっている(方法も重要 例:2面採光については凸凹した家にしないといけない)
・状況(コンテキスト)を特定しすぎていないか?逆に一般化しすぎていないかという事が重要
・パターンは非自明な問題に焦点を当てる。パターンのフォースが矛盾し異なる方向に引っ張る。これらの力の緊張により問題が複雑になる(家を建てる際も平らな土地にして家を建てればよいという事でなく状況により良い家にしないといけない)

パターン・ランゲージと生成力(Generativity)
・パターンランゲージは全体性が重要。一つのパターンで一つ達成するだけでなく、もっと大きなクオリティを目指している。
・生成性:何かを創出し、生産し、生み出す(新しいものをつくる)能力
・各パターンには小さな(下位の)パターンとそれが含まれる大きな(上位の)パターンの両方に依存している。孤立しているのではなく、関連することがランゲージのゆえん
・パターンランゲージに意図や地図や文脈、シークエンスが含まれている

パターン・マイニング
・パターンランゲージを作る上では、その領域の経験豊富な人々へのインタビューが必要。
パターン・インタビュー
:相手の側に立って共感のレスポンスをすることが重要
:自分の似た経験に合わせて重ね合わせて理解する(似てると思うだけじゃなく、自分の意見を伝えてみて相手の反応を見てみることが大事)

パターン・ランゲージ作成プロセス
・パターンマイニング⇒パターンライティング⇒シンボライズという中でパターンランゲージを作成する
・インタビューの内容を付箋にしていって、クラスタリングしていく。(意味の近さが距離の近さになるようにやる) ※この作業で20時間くらい溶ける
・クラスタリングの結果から、パターンの「成分」カードの作成
・その後体系化していって、パターンランゲージになっていく

パターン間のシークエンス
・シークエンスやシナリオはパターンランゲージを学ぶやり方(A SCRUM BOOKでもスクラムを成功するためにシークエンスが書かれている)
・組織パターンと価値を出すパターンの94個かから描かれている
・解決したい問題によって同じパターンでもシークエンスが違う
・パターンランゲージは沢山のパターンがあって全部使う必要ないがシークエンスがある事でどこから使えばよいかわかりやすくなる
・アレグザンダーのシークエンスは空間的な要素のシークエンスで、あまり時間軸の要素はないが、時間軸も影響するパタンもある

パターンの形式といろいろなスタイル

・色々なパターンの形式やスタイルがある。どれが優れているという事ではなく、聞き手にどう伝えるか?といった視点で様々な形式がある。
・パターンの正しい書き方はない。(アレグザンダーのスタイル、ソフトウェアパターンのスタイル、ナラティブスタイル等様々)
・パターンカードを使ったワークショップ等、パターンランゲージを使って話すことも重要

パターン・ランゲージのカンファレンス/ライターズ・ワークショップ
ライターズワークショップ(シェパーディング)
・ライターズワークショップで論文自体をブラッシュアップしていく
・批評について、いい点-悪い点-いい点と話して終わると良い
・コミュニティとしてシェアしていくマインドセットを大事にしたい

感想

初心者向けにまとまった内容を聞くことができ、満足です。生き生きと仕事をしていく上ではとても大事なヒントがあると思っていて、もう少しこの辺の内容は勉強したいです。今年はちゃんとアレグザンダーの本を読もう。ありがとうございました。



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