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「「これまでの仕事 これからの仕事」たった1人から現実を変えていくアジャイルという方法」に参加してきました。

表記イベントに参加してきたので、感想を記載します。

↑スライドもドクセルにあります


「数字だけ⇒芯は何か」へ

 目的、目標がなく手段と達成すべき数字だけがある。自分たちの「芯」を取り戻さないといけない。ただ、長らく数字だけでやってくると「芯」がなく、「芯」を考える力も衰えている。
 ヒントは遠くから考えること。具体的には「手段(How)から考える」「逆(こうじゃない)から考える」「外(顧客や社会の視点)から考える」という事から始める。
<FromとToを並べて書く>
 Toだけ書くと、取って付けたToになりやすいため、ゴールデンサークルを並べて書くことで、どこからどこへ行くのか?を整理する。またFromとToの間の時間軸(距離)を測ることで、Toをブラッシュアップしていく

「効率性ファースト⇒問い続ける」へ

 出来るだけ選択肢を絞って考えなくてよいのがこれまで、より良くカイゼンした結果が皮肉にも今の状態となってしまっていて、効率化しかなくなり、変われなくなってしまっている。『自分たちが何を提供していくと良いか』を判断できるようにならないといけない。そのためには探索と適応のサイクルを回していく必要がある。具体的には(1)問いを立てる、(2)問いに対する仮説を立てる、(3)仮説検証の計画作り、(4)検証を実施(蓋然性を確認する)(5)結果を確認し理解する
<進め方の仮説を立てる>
 探索をとりあえずで始めても後付けでアウトプット/予算/期間などが決まっていて身動き取れなくなることがある。そのため進め方の仮説を立てて可視化することが重要
 

「予定どおりが正義⇒未知の可能性」へ

 予定通りが評価基準。それしか判断基準がないため、新しい価値の探索が重要な局面でも予定通りしか判断基準がない。まずは自分達の学びから判断できるようにしないといけない。そのためには、ふりかえりとむきなおりを行う事が必要
<変化を手の内にする>
 やる事を見える化していくとタスク消化に追われることがある。タスクに焦点を合わせるのではなく、どんな変化をもたらすかに焦点を合わせる。そうすると「探索バックログ」「適応バックログ」と分けて、さらに探索バックログを1件以上しっかり実施する

「アプトプット指向⇒アウトカム指向」へ

 予定通り出来てきたという事は、『要件、ゴール、前提』が分かっていた。その時はフェーズゲートやレビューが重要だった。ただ、価値探索が重要な局面でも同じくフェーズゲート、レビューを重視すると、『考えすぎ/作りすぎ/無駄な継続』といった3つのムダを産み出してしまう。アウトプットでなくアウトカムに注力することが重要。試してみないとアウトカムは分かりづらいので、アウトカムを高めるための試すためのアウトプットが必要。
<タイムボックスにおける確実性を高める>
チーム自身が自分たちの応用に動けることが重要。まず試すためのアウトプットの確実性を高められるよう、1-2週間の短いタイムボックスでの確実性を高めることが必要

「マイクロマネジメント⇒自分で考え自分で動く」へ

 現場に向き合っている数<マネージャに向き合っている数となるとマイクロマネジメントになっている可能性が高い。
 「本当にマネージャーは、この不確実性を乗り越えるすべと経験をもっているのか?」
という問いに対して、1人の管理者によるマイクロマネジメントではなく、多種多様な経験を持ったチームで担っていく。ただ多様だと纏まりづらいため、やる事の順序と見直す機会を定期的にもつといった時間の2点のマネジメントをしっかりしていく
<自分たちの今を確かめる>
理想は「自己組織化」だが難しい為、今に焦点を当てる。そのためにファイブフィンガーで見える化して話し合う。

「自分しかしらない⇒みんなの知恵」へ

 組織のサイロ化=ナレッジの孤島化が起こっている。SECIモデルでの共同化が出来ず、形式知に偏重されていくが、状況が変わると形式知を取り出せず、スキルが属人化するという問題がある。
 これを対応するのはSECIモデルの回し方がポイント。SECIモデルをチームや組織で回すには相応の腕力が必要。1人で始めて、回し方の経験知を得る。自分の仕事のなかから工夫の候補を得て、工夫の名前を付ける=「ものわかり」。またハンガーフライトで経験を共有していく。
<ふりかえりのふりかえりを行う>
ナレッジについては深掘り不足のものか抽象化不足かという事が多い。そのため、ふりかえりのふりかえりを行って、工夫を取り出して工夫を再利用する時間をしっかりとる。ふりかえりについて時間を横断したり、チームを横断したりして広げることで、抽出ができる。

「縄張り⇒越境」へ

 社内でも縄張りが強く(ジョブ・セキュリティ)、組織・個人ともサイロ化している。1on1やチャットも埋め尽くされて対応しきれない。1人から始める越境が重要。1人であればいくらでも失敗ができる。1人で実施できた経験が次に向かう「勇気」を得られる。その後でチームの越境、組織への越境と進めていく
<接点によって関心を産み出す>
 
”関心”があるから”接点”がつくれるのではなく、”接点”があるから”関心”が生まれる為、まず接点を作る。タイムボックスを接点として活用する。

「思考停止⇒前進が勇気になる」へ

 思考停止、無関心になる。まずみんなの問題を取り出すことで、みんなという文脈で関心を得ていく。少しずつでもサイクルを回すことで自信が出て、前進を進める勇気となる。
<経験という名の報酬を手にする>
 
巨人の肩を借りて始めるが、探索に一歩出ると”はじめての世界”が広がっている為、自分で考え、自分で試すことが重要。その経験は、行動を起こした人にのみ与えられる報酬となる。

感想

 本の内容をかなり紹介いただけました。以前の発刊イベントでも記事書いていたため、だいぶ重複していますが、自分の頭の整理のためにも再度まとめまてみました。

 その時々で見上げた月は同じかもしれないし違うかもしれないが、同じ月を追っていくタイミングは確かにある。
 私はこの1年半急激に月を目指した感がありましたが、この1年で様々な月を見ていたと思います。もしくは月は見えずに向かっていた時もありました。
 ただ、その時々で、月に向かって進んでいた道筋は確かにあって、それが今の自分を推し進めてますし、その道筋が色々な方と共感を産むために重要だと感じています。やっと私も自分の道を歩き出したのかもなぁとしみじみ感じていました。 (おー。。自分が「始める」ことがみんなの「始まり」につながっていくってそういう事かぁ。。)


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