私と射出成形の出会い

私が射出成形を始めたのは転職を機にした偶然に近いものです。

私は新卒時には金型材料の営業をしていました。(文系です。)
仕事中にプレス部門よりもプラスチック部門の方が売り上げが多く営業も行いやすいという話を聞きました。
理由を聞くとプレス部品(金属)の製品はプラスチックの強度が上がり、重量の軽さと量産性に優れるプラスチックに置き換えが進んでいるからだと教わりました。

しかし金型材料会社の経営状況が悪化し労働環境が極端に悪化したので会社を辞めることにしたのですが、次の転職先が決まっていない‥しかも社会人経験は一年ちょっとしかありませんでした。
時はリーマンショック後の不景気真っ只中、どこの企業も求人を控えている状態で無職になってしまい私は途方に暮れました。
ハローワークに通う日々の中でプラスチックの将来性について聞いた話を思い出しました。たまたま見かけた自動車部品を射出成形製造している会社の求人に応募してみると高卒枠でなら採用してくれる事になりました。私は喜んで入社しました。
まだ第二新卒という言葉も無い時代でした。

このようにして私は射出成形の分野に足を踏み入れました。

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