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「どうする国立劇場」気をつけろ擬似コンペ

 昨日の「朝日」君の「耕論」で「どうする国立劇場」という特集が組まれていましたね。
 歌舞伎学会の会長と、人形浄瑠璃の人間国宝と、わが建築では、北山恒氏が意見を述べています。氏は「壊して建て直す」なんて止めなさい。まして「高層ビル」なんてもってのほか。リノベにしなさい。そして大改修のためのコンペをするべきだ、と言います。
 大賛成!その通り!よくぞ言ってくれました。
 北山氏は「改めて、大改修のための公開コンペをするのが望ましい」と書いていますが、もう彼ら(政治家)は着々と準備を進めていますよ、きっと・・・設計もしているんじゃない? どこかで・・・
 思い出すんです「日本武道館」のことを。
 あの時もオリンピック施設にするかどうか? もめにもめんるんです(表面的には)。しかし、寸前になってオリンピック施設にすることが決まって、コンペをやった。
 ところがコンペ要綱を発表した日に「毎日新聞」が八角形だと報道して、すっぱ抜いたんです。山田守の事務所ではひたひたと設計をやっていたんです。毎日新聞だけが知っていた。しかし事前にすっぱ抜かないから「世紀の擬似コンペ」がおこなわれたんです。(拙著・「コンペなんかもう止めたら」(WADE出版)参照。
 その二の舞を見る気がして、気がきではありませんが、建築家協会をはじめ、建築家はすべて、関心が無い様で・・・ここで入札しようとしているのは、設計も込みですよ!
 設計が込みで入札される時代になったんですか! しかも、この設計、もうどこかでやっているかもしれない・・そして擬似コンペを仕掛けてくるかもしれない・・・それには絶対気をつけて・・・(写真は文と関係ありません・1990シルバーシャーク)


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