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生まれてこの方42年。果たして…。

私は、今まで自然薯を食べたことがあっただろうか…。


今日実家で、親戚から貰ったという自然薯をお裾分けしてもらった。

母「もうね、すって食べたらお団子みたいなんよ。粘りがすごいんじゃけぇ」

そうね、自然薯とは、粘りが山芋以上にすごい食材だよね。私もそんな認識でいる。

私「アカモクみたいな感じ?」

母「そうじゃね、そんな感じ」

新鮮なうちに食べた方がいいよと、自然薯をキッチンペーパーにくるんで、その上新聞にもくるんでジップロックに入れて渡してくれた。

3,4日程度なら、冷蔵庫での保管がきくということで持って帰った。

今晩は、新米にすった自然薯をかけて子供たちにも食べさせてやろうと思い、献立を考えた。

18歳の娘は、健康の為、美容の為、そしてダイエットの為日々食生活にこだわりがある。
いわば、健康オタクだ。

日々料理を作る中で、野菜を取り入れるのが苦手な私。

メインのおかずが肉になると、副菜として1つ、前日の残りがあれば2つ程度野菜を添えられたらベストだと思うが、それがなかなか上手くいかない。

でも、娘は私の料理にプラスαで勝手に生野菜を添えてみたり、ナッツを加えてみたり、納豆、ヨーグルトは毎日欠かさず食べている。


そんな娘にとって、新鮮な自然薯は健康食材そのもの。
おおいに、喜ぶであろう。

今晩は焼き魚に大根おろしを添えて、味噌汁さえあれば、the和定食といった感じになる。

よし、これで決まりだ。

スーパーでホッケの一夜干しを買って帰った。

ホッケの一夜干しに添える大根おろしをおろした後に、自然薯をすってみた。

すってもすっても、すられた自然薯が全く下の容器へと落ちていかない。
いつまでも、まだすりおろされていない自然薯にくっついている状態だ。

へっ?

すってもすってもどれだけすっても、すられた自然薯とまだすりおろされていない自然薯が離れない。

それくらい粘り気がある。

最後には無理やり下の容器にドロっと落とし入れた。

その自然薯を食卓へ

「ご飯の上に乗せてね〜」

と出した。

自然薯をすくってみると、少しだけすくいたいのに、全ての自然薯がくっついてくる。

お餅か、ラクレットチーズのようだ。

とにかく粘り気がすご過ぎて、私はのどに詰まりはしないかと、変に慎重に食べた。

噛んでも噛んでも自然薯が離れやしない。
少し顎が疲れるほど、顎を動かした。

粘り気がすごすぎてびっくりするる子供たち。
やはり、評判はまずまずだった。

天ぷらにしても美味しいと母が言っていたので、今度は天ぷらにしてみようと思った。

夕飯を食べ終わると、

母からLineで
「だし汁を入れるといいみたい」

と入っていた。

だし汁を使ったら粘り気も少しほどける感じになるのかな?

とはいえ、もうすでに食べ終わってしまった。

自然薯の本来の粘り気具合が想像以上だったということが分かった。

私は今日、確かに初めて生の自然薯を食べた。

今まで、生の自然薯は食べたことはなかったのだと確信した。

今まで食べたことあったのは、自然薯入りの団子汁だ。

生の自然薯はもう、全然違う。全然違うよ。

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