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立川談春著 赤めだか

競艇選手を夢見ていた筆者は、高校に上がると身長が172センチになり、それは競艇選手選考の規定外であり、夢を絶たれた。

その後、談志の落語を聞いて衝撃を受け、高校を2年で中退し弟子入りした。

壮絶な見習い時代のハナシである。

筆者が17才で談志に弟子入りした時、
志の輔師匠は、前座の筆頭で年齢は談春より
一回り上、弟子入りして1年半経ったころであった(志の輔師匠は、サラリーマンを数年やった後の入門の為)。

【赤めだかより抜粋】

「談春、三人旅の稽古をつけてやる」

「ありがとうございます」

「二階へ上がれ」

「あの、実は師匠、、、」

「なんだ」

「僕、風邪をひいてまして、くしゃみが止まらないので、、、」

「そうか、じゃあ風邪が治ってからゆっくりやるか」

この会話が事実の全てである。

@ @ @

しかし、談志はこのことにとても腹を立てて、
談春の母親に電話をして
無礼にもほどがある!とカンカンだったそう。

そして、それ以後、一切稽古をつけてくれない上に、目も合わさなくなったそうで、、

もう、訳がわからない、

談志は、特別変わったタイプであったようであるが、そうで無くとも落語家が、見習いから前座、
前座から二つ目、二つ目から真打になるのは
並大抵のことでは無く、多くの場合挫折していくようである。


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