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スイカの姿は、もうなかった

行ってきました「ほがらか村」。
愛しのスイカを求めて。
でも、スイカはどこにもなかった。
カットされたものさえなかった。
積み上げられた南瓜に紛れていないかと探したけれど、やっぱりなかった。
かわりにたくさん並んでいたのが「梨」と「さつま芋」。
さつま芋は、もちろん五郎島金時。
「梨」も「さつま芋」も、箱で積み上げてあった。秋だね~。
「秋は、梨とさつま芋がスイカを駆逐する」
いえ、単にスイカが時季外れになってしまっただけのことなんだけど。
梨とさつま芋が最盛期を迎えているだけのことなんだけど。
しかたがない、冷蔵庫の残っているスイカを、ちびちびと味わいながら夏を名残惜しく思うことにする。

と言いつつも、転んでもただでは起きないぞ(?)
梨の「あきづき」を買ってきた。
スイカよ、梨に心変わりした私を許してほしい。
梨も、スイカの君に負けず劣らず甘くて、みずみずしいのだよ。
なにを隠そう、私は梨も大好物なのだ。
見方を変えれば、甘い果物が好きなだけともいえる。

さて、「あきづき」は、豊水と幸水と新高を交雑して作られた赤梨だ。
赤梨というのは、皮が茶色いものを指す総称らしい。
だから、店頭に並んでいる茶色い梨は、全部「赤梨」。
黄緑色している梨は、「青梨」というとか。
恥ずかしながら梨は茶色い皮で、二十世紀梨だけが黄緑色と思っていた。
それはたぶん私が子どもの頃の話。
それから半世紀、梨の品種改良は飛躍的に進んだ。
味も、糖度も改良された。
梨、万歳!!
これからはスイカにとってかわって、梨が大型冷蔵庫を席巻していく。


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