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北朝鮮と電車マニアのnoteについて

Twitterでバズっていた『北朝鮮に鉄道マニア34人で押しかけた話』
というnoteを見て、ネガティブな面も知ってほしくて書いたnoteです。

前置き

簡単な概略としてはtwinrailさんが卒業旅行で鉄道マニア達と北朝鮮の鉄道に乗りに行ったら想像と違っていて、人は優しく、街は綺麗で、食べ物は美味しく、楽しく退屈しなかったという話である。

twinrailさんは後にはてなブログも公開しておりそこには「noteに書いたのは旅行のごく一部を切り貼りして「エンタメ」にしたにすぎない。そうした理由は簡単で、その方がバズるからだ。」と書いてくれていて、北朝鮮内の様々な問題やオットー・ワームビア氏の死亡事件等に触れてくれている為、彼はあくまでも、国の特殊性はあるがそこに暮らす国民は同じ人間であると書いていることがわかる。

北朝鮮という国

あまりこの北朝鮮という国に詳しくない人が、バズったnoteだけを見ていた場合は北朝鮮にかなりポジティブな印象を持つを思われる。
が、この国の闇の面はとてつもなく深い

児童労働

北朝鮮では労働に従事する子供の最低年齢は16歳と設定して、児童労働を禁止にしているが、当然それは特権階級エリート層だけであり一般市民はそうではない。当然無賃である。

2011年に北朝鮮を脱北した元教師は、ヒューマン・ライツ・ウォッチに、「朝だけ授業をして、午後には・・・外へ仕事をしに11歳や12歳の生徒を連れていく教師を見ました。生徒の仕事の種類は、植林、道路補修、水泳プール建設作業への参加などでした・・・。生徒は午後1時まで授業を受けて、それから[そのような]重労働に耐えるのです」と話していた。

別の元学生はヒューマン・ライツ・ウォッチに、「11歳から15歳の間、僕は殆ど毎日政府の農場で働かなくちゃならなかったんです。授業を午後1時に終えて、昼御飯を食べに家に飛んで帰らなきゃいけなかった。
 


サイバー犯罪

北朝鮮は各国から経済制裁を受けており、外貨を獲得する事は容易ではない、しかしそれは現実の正規の手段を取った場合の話である。

国連によると、北朝鮮が2022年に過去最高額の暗号資産を盗んだという事が判明し、その推定額は6億3000万ドルから10億ドルに上るという見解もある、当然2022年だけ限定的にこういった活動をしているわけではないし、これは現在進行形の話である。


武器・麻薬密売

ネットフリックスに公開されているドキュメンター映画である男が北朝鮮にスパイとして潜入した映像である。ぜひ一度見てほしい。
この映画では北朝鮮が行っている国際犯罪組織の中枢に潜り込み、様々な事が明らかになる、その中でも北朝鮮が武器(重火器からミサイル等)や麻薬の密造工場を建設するノウハウを販売している事や、その工場を某国なら政府に「目を閉じていてもらう」事もできると話している。

紙幣偽造

紙幣偽造もやらない訳にはいかない、スーパーノートと呼ばれる100ドル紙幣を作っていた事もあるが一見仲の良いと見られる中国元の製造も行っている。

北朝鮮とは

数点の北朝鮮の犯罪を上げてみたが、ここで最後に1つだけ覚えていてほしい事がある、それはここで上げた犯罪全てが個人ではなく北朝鮮という国家が長年行っていると思われるという事である。
その反面では、観光に力を入れて客を精一杯もてなす、それは外貨獲得の為であり、観光客に北朝鮮を好きになってもらう為だ。
北朝鮮を好きになってもらえばポジティブな話を広めてくれる広告塔になる可能性がある、現代は個人がインターネットを使い全世界に発信できる時代であり、twinrailさんの様にバズって居る事がその証明になる。
何でもやる、それがこの国の強い部分であり恐ろしい部分だ。

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