おおのるい

自然が好き。もうじき14歳になる犬と暮らしています。

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自然が好き。もうじき14歳になる犬と暮らしています。

最近の記事

     Photo by Moriyo Kitahara  これは6月の朝 私たちが住む山里の空に架かった虹  Moriyoさんの快い承諾を得て、嬉しいコラボ 虹の下で 晴れてゆく空に架かる この虹は いつかは失われるこの星の 今一瞬の輝き 森も草原も 山も海も人生も やがては失われるこの星の 今一瞬の輝き 翼も歌も 花も愛も育むことも すべてはかけがえのない 今一瞬の輝き 若い兵士の輝く目 弾むようだった足取りも 今は風の中で震えている 人よ 兵器よ この森を

    • ムギと王さま

       『ムギと王さま』は、イギリスの作家エリナー・ファージョンによって、半世紀以上前に書かれた短いお話です。  石井桃子さんの名訳で、岩波少年文庫で読むことができます。  書かれた文章をそのままに、短くかいつまんで紹介すると、こんなお話です。   まい年、畑がムギで金色になると、ぼくは思った、ぼくのお父さんは、エジプトじゅうで一番のお金持ちだと。 「 子ども、おまえは満足げに見ゆるな。」 「ぼくは満足です。ラー王さま。」とぼくはいった。 「して、おまえの父親は何者だ

      • 一人として殺されることのない未来のために

        おかあさん こどもだったわたしに なぜ あんなこと言ったの わたしは なんども ころされたけれど いつか ころされないこころも 身につけたとおもってた けれど あなたが わたしに 似合うと言った色 あなたが好きだった味 そんな甘い記憶とともに いまも 苦いものはのこっている。 わたしが ははおやになったら あんなことはしないとおもった。 若い母親は きっとみんな そう思うだろう。わたしは けして くり返さないと。 けれどわたしは 気づいてなかった それが暴力だと。 一

        • 遠い庭

           遠く遠く   住む人の居なくなった家の庭で  母の植えた鈴蘭は  今年も匂っただろうか