豆屋は常連さんを作る仕事です。


桜も葉桜になりました。

今日は4月のメールセールの3日目です。今月は値上げの前の月なので、忙しいと思っていたら、案の上、一人の方の注文が異常に多く、驚いています。前回の値上げの時も値上げを発表した月の客単価は凄い物でした。

私はとても嬉しいです。その分来月は減るのですが、お客様にしてみれば同じものが10%上がるのだから、沢山買っておこうとなるのは当然の事です。上がるのだからもう買わないのなら、そんな事をする必要等無い訳ですから、来月は駄目でもその次の月は買って下さるのだと信じています。

豆屋は常連さん相手の仕事です。豆屋を始める時に最初に説明するのはそのことです。豆屋と言うのは常連さんを一人一人作っていく仕事です。だから初めは売れないのです。常連さんのいない所で、常連さん相手の仕事をするわけですから売れないのは当たり前なのです。

常連さんといろいろな話をしながら、豆を焙煎し、少しづつ常連さんを増やして行き、それがある数に達した時、それなりの売り上げになるのが豆屋です。そして3年から5年の間にその数は驚く程増えて行くのが普通です。

勿論、日々豆をどうやって美味しく焙煎するのか考え、どうやって豆を売るのかを考え続けた人にだけ、3年から5年目の飛躍の時はやってきます。だれでも3年から5年経てば飛躍的に売れる訳では無いのです。

ただ、それは特別な人にだけ訪れる訳ではありません。逆に言えば誰にでもその可能性はあるのです。それが豆屋と言う仕事の一番の特徴かも知れません。

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