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【読書メモ】「社会調査」のウソ リサーチ・リテラシーのすすめ 谷岡一朗著



⚪︎リサーチリテラシーとは何か?なにが役に立つのか?


あらゆる調査検証プロセスにおいて、調査結果を歪める(ゴミになる)バイアスを避ける知識のこと。調査検証を行う側として、公表調査をみる側として、バイアスを避けることでゴミレポートを回避することができる。

⚪︎具体的にはどのようなバイアスがあるのか?


因果モデル構築プロセス、なにを知りたいのか?


①トピックの決定
過去の事実誤認、思い込み、人生哲学

②理論仮説の決定
逆の因果
隠れた変数→表出した結果の原因は一見相関があって正しそうな変数ではなく、隠れた変数が原因
スプリアス効果→表出している複数の変数の相関の高さは隠れた変数が原因
単なる偶然

検証プロセス、どうやって知るのか?


①タイムフレーム
シーズナルバイアス→時期で結果が変わる
メモリー効果→そんなに覚えてられない
ドラマタイジング効果→覚えてないどころかドラマチックに記憶を変えてしまう
トランスレイションバイアス→言葉の違い
異なる条件下の比較
成熟化→繰り返し質問されることで独自の思想を持つようになり世論から意見が乖離していく
パネル劣化→インタビュアーがロストしていく
②データ収集
主観測定
低回収率→6割は必要
匿名性
嘘と忘却
インタビュアー効果
インストゥルメンタルディケイ→調査者の手抜き
③質問票
ワーディング
選択肢→強制的選択。特定の選択肢が上位に来るように仕向ける。
レイアウト→キャリーオーバー効果、重複する趣旨の質問を繰り返しインタビュアーの都合の良い回答に誘導する
④サンプリング
数が少ない
母集団不明
比較不能
非代表性
不回答
⑤集計分析
アポステリオリ、帰納的な仮説形成→事後に仮説を形成する

公表


追試不能性
不正
センセーショナルな見出し
印象操作
スポンサーと倫理

⚪︎リサーチリテラシーを身につけるにはどうしたら良いのか?


目にする情報の中の役に立たないゴミを見抜き、捨てること。

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