さまー
1年以上経過したせいか大学時代を過剰に美化している自分がいることに気づく。「あの頃に戻りたい」と常々思うが、あの頃はあの頃で結構色々と苦労していた。学歴コンプレックス持ちで入学したせいで友達出来ず、なんか分からんがネットに偽の情報流され悪口書かれる等々、楽しいとは言い難い日々だった。
友達がいないから授業は基本1人で受ける為、授業教室に入ると席の確保が難しかったり、陽キャ軍の間に入る羽目になったりするので、いつもできるだけ早く教室にいるようにしていた。
食堂のシステムが分からないし、それを聞く人もいないので4年間で一度も食堂に入ることはなかった。
空きコマや昼休み居場所がないので一人で大学周辺を散歩していた。
ゼミの飲み会、合宿ともに2年間で1度も参加しなかった。
学祭は1度も参加したことはない。
もちろんサークルには所属していない。
どう考えても戻りたいと思うような生活はしていないな。
ただ、大学の4年間で地元の友達と遊んだり、バイト先の人達と遊んだり、ネットで出来た友達と遊んだり、ライブハウスに行ったり、一人気ままに旅に出てみたり、そういった時間は大学の嫌な事がどうだってよくなるくらい楽しかった。
今でも地元の友達とは遊ぶし、バイト先の人達とも出掛ける。ネットで出来た友達は疎遠になってしまったし、ライブハウスもご時世で行けないし、旅に出る時間はないけれど。
どうしようもない大学生活に「戻りたい」と思えるのはみんなのお陰だ。自分も誰かにとってそういう存在になれたら嬉しいな。
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