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睡眠障害の原因?スマホを寝る前に見る習慣が及ぼす悪影響とは?

皆さんは1日にどれくらいスマホを操作していますか?
仕事でのメールのやり取りといったビジネスの場面から、友人や恋人とのメッセージ交換、ネットサーフィンなどのプライベートな場面まで、スマホは私たちの生活に欠かせないアイテムになっています。そのため、なかなかスマホを手放せなくなってしまい、寝る直前まで操作してしまうという人も多いのではないでしょうか。
しかし、スマホを寝る前に操作する習慣は、健康や睡眠に大きな悪影響を及ぼすことが研究結果から発表されています。一体何が原因で、どのような悪影響があるのでしょうか。
今回は寝る前のスマホ操作とその習慣が及ぼす悪影響を紹介していきます。  

◎寝る前のスマホ操作は健康や睡眠へどのような影響を及ぼすか


健康や睡眠への悪影響の原因は光の一種「ブルーライト」

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一般的に光と言われているものには、目に見えるタイプと目には見えないタイプのものがあります。日焼けやシミの原因にもなりやすい強いエネルギーを持っている紫外線やデータのやり取りなどにも使われていた赤外線などは光の一種ですが、目には見えません。これは人間の目の角膜や水晶体が紫外線や赤外線を透過できない仕組みになっているからです。
一方で、人間の目で捉えることができる光を「可視光線」と言います。この可視光線は様々な色の光が混ざり合う事で、白く見えるようになっています。この可視光線の一種がブルーライトです。
ブルーライトは可視光線の中でも、紫外線に次ぐエネルギーを持っています。場合によっては、ブルーライトが持つ強いエネルギーが角膜や水晶体で吸収される前に、網膜に届いてしまうということもあります。

スマホと「ブルーライト」の関係とは?

強いエネルギーを持っているブルーライトですが、私たちの身の回りにはブルーライトを使った製品がたくさんあります。例えば、近年主流となったLEDライトやパソコン、テレビ、携帯ゲーム、そしてスマホなどがブルーライトを使っている製品として挙げられます。この中でも、特に健康への影響が大きいのがスマホです。その理由はブルーライトの特徴にあります。
ブルーライトには、発生源に近ければ近いほど発する量が多くなっていくという特徴があります。そのため、LEDライトやテレビよりも目に近い位置で使用するスマホが一番ブルーライトの量が多く、健康や睡眠への影響が大きいと言われています。

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ブルーライトはどのような影響を及ぼすか

では、実際にブルーライトが及ぼす影響にはどういったものがあるのでしょうか。
まず挙げられるのが、「目の疲労」です。
ブルーライトは強いエネルギーを持っているため、人間の目への刺激がとても強いです。さらに光というのは波のように決まった波長で目に入ってきますが、ブルーライトの光の波長は短く、散乱しやすいという特徴があります。そのため、ブルーライトを含んだ像が目に入ってきた時、像はぼやけて見えるという性質があります。
すると人間の目は、像をはっきり見ようと無意識にピントを合わせようとします。ブルーライトが目に入っている間は常にこの作業が行われているため、目が酷使されていきます。

またブルーライトの影響は目に対するものだけではありません。体内リズムの乱れを引き起こしてしまうことにも繋がります。

人間には体内時計というものがあり、体内時計に従って人間の体は夜間睡眠を促すためメラトニンという物質を分泌します。このメラトニンが増えていくことで、人間は眠気を感じ始め、やがて眠りに入っていきます。そして朝になるにつれ、メラトニンの分泌が止まり、体が目覚めて活動的になっていくのが体内時計の一般的な仕組みになっていきます。
しかし、刺激が強く明るいブルーライトを浴びることで、夜間にも関わらず脳が「昼間」と判断してしまい、メラトニンが分泌されにくくなってしまいます。それによって、メラトニンの分泌が後ろ倒しになっていき、朝になっても分泌され続けてしまいます。
朝になってもメラトニンが分泌されていることで睡眠の質が落ちてしまうので、「よく眠れなかった」「途中で目がさめてしまった」「朝スッキリ起きることができない」「いくら寝ても寝足りない」と感じてしまいます。そうなってくると、日中の活動にも影響が出てしまいます。


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