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自暴自棄だった高校教師の僕がばいきんまんから学んだ2つのこと

こんにちは、教師ブロガーのライスです!

努力しても失敗ばっかりでうまくいかないな…
俺って何のために頑張ってたんだっけ…
もう何もかも投げ出したいな…

そんな風に自暴自棄になったことはありませんか?僕はあります。

生徒のために指導しても全然響いている気がしない。
雑務が積み重なって生徒と向き合う時間がない。
そんなことを遅くまでやっていて家に帰ってきても寝て数時間後に出勤。

学校という職場で何度も失敗して何度も落ち込んできました。

「何だかうまくいかないな…」と悩んでいる中、何気なく娘と見ていたアンパンマン。

いつものようにばいきんまんが悪さをして、アンパンチが炸裂して「バイバイキ〜ン!」といつもの流れ。

そしてふと思いました。


・・・ばいきんまんスゲェ。


彼の生き様を俯瞰してみたら、すごく励まされたんですよね。

ということで今回は、失敗のプロフェッショナルであるばいきんまんから教師の僕が学んだ2つのことを紹介します。

少しでも僕のように「頑張ろう!」と思える人が増えれば嬉しいです。


得意なことで戦え

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ばいきんまんは、アンパンマンをやっつけるためにバイキン星からやってきました。

しかし、ばいきんまんは何度も敗北するうちに気づきました。

・アンパンマンと同じ土俵で戦っても勝てない。
・肉弾戦では勝てるわけがない。
・工夫しなければ勝てない。

そこでばいきんまんは、アンパンマンをやっつけるために兵器を開発したり、強力な味方に力を借りたり、様々な工夫をすることにしました。

勝つために常にPDCAサイクルをまわし、アンパンマンを倒すという目標達成のために努力する「努力の天才」。それがばいきんまんです。


僕が初任のとき、同じ学年に体育会系の先輩がいました。

「ダメなことはダメ」とビシッと言い、場合によっては怒鳴ることもあるような先生でした。

けど、その叱り方にはどこか愛があり、生徒からも信頼されていたんですよね。

それで「怒鳴り散らしても生徒に信頼される先生スゲー!」と思って、見よう見まねで同じように怒鳴ってみたんです・・・。(やめとけばいいのに)

結果はさんざん。初任の僕がベテランの先輩と同じように怒鳴っても上手くいくわけがありませんでした。

その生徒にドン引きされ、もう修復不可能なくらい嫌われて、卒業するまでキツかったですね。

(今思えばアホ丸出しでしたね・・・黒歴史・・・)

その後、先輩に飲み会で一言言われました。

「俺と同じことやってもダメだぞ。あの指導は俺のキャラだからできるわけで、おまえのキャラだと無理だ。おまえのキャラが生きる指導を考えろ。」

先輩の一言以来、僕は怒鳴ることを辞めました。そのかわり生徒の話を「とにかく聴く」という指導を始めました。

結果的に「聴く指導」は自分に定着し、「まずは聴く」が自分のポリシーにもなりました。

怒鳴ることが自分に向いていないことに気づいて自分に向いている生徒との向き合い方を見つけることができてよかったです。

もっと早く見つけていたら、当時の生徒との関係もメチャクチャにならずにすんだことでしょう。

人それぞれ、自分の得意とするものは違います。だからこそ、

・自分自身の弱みを悲観せず受け入れること。
・足を引っ張っているつまらないプライドは捨てること。
・自分の得意なことで勝負をすること。

これらが大切かなと思います。


目的意識を持て

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ばいきんまんが町の人にケガを負わせているシーンを見たことがありますか?

多少、町の人たちを困らせることはあっても、ケガをさせるようなことは絶対にしません。

彼の目的はあくまで「アンパンマンをやっつけること」であり、「無差別に人を傷つけること」ではありません。

これがばいきんまんのぶれない軸。ポリシーなんですよね。

アンパンマンの宿敵であるばいきんまんですが、なぜ彼はアンパンマンと戦っているのか知っていますか?

アンパンマン公式サイトで、このように記載されています。

ばいきんまんは、アンパンマンをやっつけることが生きがいなので、何度やられても、またアンパンマンと戦おうとします。
それに、とっても立ち直りが早いので、やられても平気なのです。


そう。「生きがい」なんです。

アンパンマンを倒すことが目的であり、それ自体が生きがいなんです。

だからこそ、何度やられても立ち上がりアンパンマンに立ち向かっていくことができるんですね。

作者のやなせたかしさんが作った歌、『アンパンマンのマーチ』ではこのように歌っています。

なんのためためにうまれて なにをしていきるのか
こたえられないなんて そんなのはいやだ!
なにがきみのしあわせ なにをしてよろこぶ
わからないままおわる そんなのはいやだ!

なんのためにやっているのか?自分の目的は何だったか?仕事を惰性でやっていると忘れてしまうこともあります。

だからこそ定期的に自問自答する必要があります。


たとえば、学校の宿題って、何のために出すのでしょうか?

本来、生徒の学力を向上させるためですよね。

しかし僕の場合、「平常点」として宿題の提出を評価し始めてしまったことで、目的が変わってしまっていたんです。しかも無意識に。

学力とは違い、努力は数値化できるものじゃないので、僕は提出したこと自体を評価していました。

・提出日を守って提出できれば10点
・1日遅れるごとに減点

みたいな感じの評価です。

どうですか?これって、生徒の学力向上が目的じゃなくなってますよね?

「僕が成績をつけるため」という目的にいつのまにかすり替わっていたんです。

難しくて解けない問題を大量に出された生徒はどう思ったでしょうか?

「怒られたくないから答えを写してとりあえず出そう。全部○だと怪しまれるから1問くらい間違えておこう。」

簡単すぎる問題を大量に出された生徒は?

「自分にとって必要な勉強をさせて欲しい…!こんな楽勝な問題をこなすだけなんて時間がもったいない…!」

はい、これじゃ何の意味もないですね。

「こんな宿題では絶対にいかん!」と気づき、僕は宿題を出すのを辞めました。

(今まで答えを丸写しで出していた生徒の皆さん、無駄な時間を過ごさせてしまってごめんなさい。)


ということで、自分の目的を見失わないようにしましょうね。


まとめ:自分の信念を持ち夢中になって努力すべし

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・自分の弱点を補う努力
・諦めない強い心
・自身のぶれることない芯の強さ
・自分だけが信じる正義

僕は、ばいきんまんからたくさんのことを学びました。

自分の人生の目的は何なのか、何のために生まれたのか、何が僕の幸せなのか、悩んだときは今でも自問自答しています。

ブレてはいけない確固たる芯の部分を再確認できれば、自ずと努力すべき課題が見えてくる。そう思っています!

ということで今回はここまで。ありがとうございました。ライスでした!

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