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拒食症状の食事の摂り方

病院の食堂でバイトしていたときの話。
患者さんの症状によって、料理の大きさが違うんだよね。

料理の大きさというか、具材の大きさというべきなのかな。
例えば、ごはんだと、〇普通ごはん、〇軟飯、〇お粥、〇ミキサー粥、という感じ。このほかにも、ミキサー粥に、ゼラチンのようなものを入れて、製氷機ぐらいの大きさに固めるんだよね。嚥下(えんげ)食って呼んでたかな。これは、ごはんだと、消化が早すぎてしまうため、食材にゼリーを混ぜて固め、体内に固形物を残して、体に水分と、栄養をゆっくり吸収させるっていう理由から、末期の患者さんにご提供していたな。
結構な弾力で、プルンプルンだった。マンナンライフぐらい。(専用ゼリーは通販で買えるみたい)

おかずも、例えば、野菜炒めとか、ほとんどすべての食事を、ドロドロにして、ヘルパーさんが、患者さんの口の中に流し込んでたな。汗。
そんなおかずでも、いろいろな味があることを感じることが大事なんですって。
一番驚いたのが、お正月のおせち料理。
ナマスをミキサーにしていて、ニンジンと、大根、それぞれ、味付けが違うから、別々にミキサーかけて、小さい皿に盛っていたな。
ひな祭りには、三段ゼリーとか、クリスマスには、クリスマスらしいメニューになったりして。
コックさん、もの凄く腕が良くて、1食100円の賄い、マジ、ものすごく旨かったことを覚えています。

市販のドレッシング、サラダにかけただけなのに、もう、日本橋高級料亭の味なんだよね。意味不明でスマン。
その時に、料理って、やっぱ、味覚という個性(才能)なんだと理解できた。どんなに頑張っても、味覚というのは、感じられる人とそうでない人がいるからね。でも、それが作れるというのは、味覚も鋭いけど、料理の腕もいいんだよ。
そんでね、旨いものというのは、裏切らない。
本当に旨いモノを食べたとき、人は、全員、100パーセント、ニコニコってするんだよね。
それは、良い絵を見た時と同じリアクション。(゜▽゜)/
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ずっと、キッチンで、朝食のパートをしてきたけれども、与えられた環境の中(食材の原価が安すぎるとか、1食当たり、200円で完成させなきゃならないとか、そういう世界)でも、できるだけ、美味しく作ろうという気持ちは、食べる方に、ちゃんと伝わるなということが学べたことは有意義だった。

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そんな経験なんかがあるからね、拒食って、やっぱり、食べてるものがマズイんだろうと類推できるんだよ。
だから、料理の腕も、少しだけでいいので、あげて欲しいなという希望もあります。一人の食事は、面倒だけれども、面倒臭がり屋さんでも、それなりに上手い料理が作れる器具がありますのでね。
今度紹介しますね。一緒に頑張りましょうね。
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病院の食堂。
産婦人科と、内科とか、外科とかイロイロある病院で、
産婦人科の人は、食事をごっそり残す人が多いんだよね。
要するに、不味いからという理由みたい。(アタシ的には、日本橋レストランの味だけどさ。ちゃんとした元シェフ二人いたからね)

そんでもって、他の症状の患者さんは、ほとんどが完食しているんだよね。
マジ、旨いからね。

アタシは、このことについて、ずっと考えていたんだよね。
何故、産婦人科の患者さんだけ、食事を残すのかってね。
そんでもって、結論は、もっと旨い料理を毎日食べているんだって結論に行き着いたんだよね。

自分で料理できるし、産婦人科の人は、外に出て、お菓子買ったりお友達なんかも訪ねてくるからね、そんときに、ケーキとか持ってくるから。病気じゃないからね。
そんなこんなで、たいしてお腹が空いていないということもあるかもな。とも思った。

さて、本題なんだけど。
拒食の症状っていうのは、胃袋が極限まで縮んでいるんだよね。
なので、すぐに、満腹になってしまい、あと、量を食べようとすると、辛いんだよ。なので、また、食べる量が減って、また痩せる。
みたいなのを繰り返しちゃって、栄養失調って流れになる。

入院して、一旦は、元に戻ったように見えても、結局、食べることが辛いっていう記憶が強くて、なかなか改善しないんだよね。
あと、拒食の人は、「太りたくない」という、強迫観念のようなものに追いかけられているような気もするな。
そこも克服しないと、「ちょっとお腹がポッコリしてきた」みたいな体型の変化があるだけでも、精神的に受け入れられなくて、もう、ダイエットしたりしてね。

そういう子は、好き嫌いも多いんだよね。
性格も、(食べないで痩せるという強い意志を貫けるぐらいだから)激しくて、融通も利かないし、自分のことでアップアップだから、周囲の人のことを考えたりもしないからね。面倒な人になっちゃうんだよ。(経験値としての話で、一般とは違うかも知らんけど)

しかも、一緒に食事に行っても、あれは嫌い、これは、食べられないとかね、食べたことも無いのにガタガタ言ってこられたりしてね。そういう人とは、二度と食事しない方針よ。キッパリ。
誰と食事するのかは、アタシが決める。(゜▽゜)/

楽しくない食事は、人生の中でムダな時間だよ。
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脱線しすぎた。

言いたい話は、『胃袋が縮みすぎている』という状態を、まず、打開しないと、食事が苦しいっていう事実。
じゃあ、どうやって、『胃袋を広げてゆくのか』
という話になる。
例えばさ、麺類を頂くじゃない。
そうすると、腹の中で伸びてくるんだよね。胃液とか、つゆとかさ、そういうので、胃袋の中で、倍とか、三倍とかに膨れるのよ。
そんで、満腹感が広がるわけ。

だから、固形物を、ムリクリ入れすぎるよりは、柔らかい状態の品で、小さく体内に取り入れて、時間経過で膨らませて、少しずつ、胃を広げてくれる。という感じ。

極端な炭水化物カットという栄養論もあるけれども、拒食の場合、それよりも前に、胃袋を、通常の人の、半分ぐらいまでには、広げないとだよね。まず、レントゲンで、健康診断とかでもいいんだけど、今、どれぐらいの胃の大きさなのかを撮影しておくといいかも。
そうすれば、どのぐらい胃が広がったのかを、目視できるからね。

アタシの場合、正確に説明すれば、「五年前よりも、胃がこんなに大きくなっちゃってます。」という説明を、レントゲンを時系列で見せられて、もう少し胃を小さくしてください。などという時に使われたんだけどね。

ドクター曰く、「正常な状態の内臓や、脳の画像を撮影しておくと、何か問題が起きた時に、発見しやすい」のだそうなので、ぜひご参考にしてください。

あとは、やっぱり、消化する力も、もの凄く落ちてしまってゐるんだよね。栄養分の摂取量が減ると、体が、エネルギーの消費を極力下げてくるからさ。体毛が抜けたり、体の脂肪が取れたりしたあと、今度は、肌がガサガサになったり、飢餓状態をサバイバルするモードに、脳細胞が命令を出して、体中が、飢餓との闘いモードに入っちゃうわけよ。

だから、その状態から、胃袋を少しずつ、広げるには、ミキサー食からスタートすべきなんだよ。
肉を普通にソテーして、水か、薄い出汁なんかを使ってもいいんだけど、メンツユ薄めたりね。
それで、ミキサーでドロドロにして、プロテインも混ぜて、飲むわけ。
一度に目標量飲むのは難しいからね。
一日、6回とか、8回とか、通常の食事とは違って、まず、胃袋にドロドロを送って、体で不足している栄養を、少しずつ補給してあげるべきなんだと考えている。
一度にムリして、固形物を大量に押し込んでも、吸収されずに、下痢みたいになっちゃって、それも辛いかもしれないし。

あとは、ドロドロに、ゼラチンなんかを混ぜて、プリンみたいにして、消化時間を遅らせるような食事も、内臓の働きを良くすると思えます。
なのでね、拒食と戦っている人には、是非ミキサーを持ってほしいんだよね。もっと、安いのもイッパイあるし、ずっと使うわけじゃないからね。多分ね。大根おろしには便利だよ。ウチにあるのは、もっとジュースなんかもできるのと、このミニタイプがコンビになっているやつ。


ハンディタイプのフードミルで、そのまま、コップになって、食器に使えるようなものがあるからね。値段もピンキリなんで、最初安いので試してもいいかもです。すぐに卒業ってこともあるかもですし。ウチは、猫の介護用食事とか、余った野菜でスープ作ったりするときにも使っています。

出来れば、カップは3つぐらいあるのにして、ごはん類、おかず類、サラダ類など、一回の食事で、全部ミルして、ポリポリ食する感じかな。
手入れがしやすいのをオススメします、(お値段次第だけど)
ジュースには、ゼラチン入れてゼリーにして、3-4回にわけて頂く。
肉や、野菜は、一旦調理してから、ドロドロ(もしくは、みじん切りのような感じでもいいんだよ)口の中に入れる。
これも、一旦、ゼリーなどで固めてもいいんだよね。
魚とか、大量の肉なんかで出汁を取ると、ニコゴリができるから、そのスープと、ドロドロを混ぜて、ゼリー食にするというのもアリ。

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中古のスムージー用のミキサーだけれども、もし、必要な方がいらっしゃったら、差し上げますので、拒食を乗り越えてくださいね。
(゜▽゜)/ 連絡いただければ、ギャラリーの茶色いポストに入れておきますんで。屋根を引っ張ると、取れるので、中から、荷物を取り出して、また、屋根に戻してくださいね。

一旦試してみて、感じがつかめたら、自分の食生活に合ったミキサーを調達されるといいですよ。ミキサー食は、ずっと続くわけでもないですし。

アタシね、15年ぐらい前かな、ちょっと、栄養失調気味の男性と友達だったんだけど、その人、カッケで、あっという間に死んじゃったんだよね。
まだ、32歳ぐらいだったと思うんだけど。
亡くなった時には、胃袋が空っぽで(アル中もあった)のでね、餓死かもって言われてたらしいけど、餓死するのには、3か月ぐらいかかるらしいからね。カッケは、速攻で死んじゃうから。
その時の心の傷が大きくて。
別段、友達のカレだったんだけどさ、もっと、何かできることがあったんじゃないかって、悔やんでて。傷が深く残ってしまってゐるんだよね。
なので、摂食障害の人には、少し料理の仕方とか教えてあげたりしてるんだよ。(ボランティアです)
正しい食の知識があれば、改善できることもたくさんあるからね。

栄養のバランスなんかには、十分に注意して、少しずつ、ドロドロからスタートして、胃を大きくする。
少し、まとめて食事が摂れるようになったら、ドロドロの粒子を少しずつ大きくみじん切り、一センチ角のようにね、していくといいですよ。

栄養士の先生が、大人は、野菜のサイズを大きくして、歯でよく咀嚼して、食べる事を目標に、メニューを作られていましたからね。
最終的には、普通の食事を、普通に食べられるようになることが目標で良いと思います。

無理して、辛い時間にしないで、料理も楽しめるようになってくださいね。

一日、林檎一個必ず食べる事。
小さめのペットボトルに、水を半分ぐらい入れて、塩を大匙一杯入れて、よく混ぜて塩水を作っておきます。冷蔵庫に保管で、3日ぐらい使えます。

林檎は、一回に一個食べきれないときには、4分の一とか、半分をカットして、切り口に、ペットボトル食塩水をサクっと振りかけておけば、黄変しませんから。
あとは、ラップをかけて、残ったリンゴは、冷蔵庫に入れましょう。

林檎を食べる前には、必ず熱いキッスくださいね。♡
それから、愛の言葉を3つ、小さい声で唱えてから、カプっと頂きましょう。
噛むときには、1口15回ぐらい咀嚼します。
咀嚼は、顎から脳神経に振動が伝わり、脳や神経を活性化します。
なので、シッカリと噛む習慣をつけましょう。

なるべく、皮のままがいいですけど、農薬とかワックスで下痢したりするかもしれないので、皮は剥いてもいいかもです。
食欲無いときには、りんごジュースにしてもいいですよ。
オレンジジュースとか、水とカルピス混ぜたりして、ミキサーでガーっと、ドロドロにして、少しずつ頂きます。

長くなってごめんなさい。今日はこれで終わりです。
今度、時短調理器具で、一人食卓を美味しく作る方法なんかもお教えしますね。頑張って、一緒に、乗り越えましょう。
いつか、一緒に、ごはん連れてってくださいね。
楽しみにしています。

アタシは、少し痩せないと、着物が着られない。笑。、、、、
帯が、、、、。

以上、おじゃらりんごでした。