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赤裸々な半生の告白.....のりこワールド2『DV、私の場合 第一部』

自己紹介第二弾は
やはり私の中で 今の私を作るのに何より貢献してくれた出来事
『DV、私の場合』について書きたいと思います

でも、そこへ行きつくまでには私たち夫婦の長い長いストーリーがあって
そこも話さないことにはDVのことがかけないので
そこにつながる背景をも含んだ全てを書きます

これは、私のための私の記録ですが
もしよければ、最後までおつきあいください

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  第一部
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私のDVは 身体的暴力ではなく
生きる力を吸い取ってゆく言葉の暴力でした
いわゆる精神的暴力です

毎日のように繰り返される
「お前は一人で何もできないんだ」
「お前には何をする力もないんだ」
という言葉

毒は徐々に精神を麻痺させるまで注がれ
少しずつ少しずつ私の精神を蝕んでゆきました

身体的暴力は子供たちに向けられました

長男のいずれかの片頬は毎日青く腫れ上がり
学校から
「虐待があるのではないですか?」
とたびたび聞かれました
でも、そうですとは言えなかった

だってその時はすでに逃げるための準備をしており
秘密裏にことを進めるためには
簡単に人に状況を漏らすことはできなかったから....


当初、DVの前に発覚したのは旦那の鬱....
まだマイホームに住んでいた頃

そうです、私たちは家を買っていました
でも家を買ってすぐ旦那が事故に遭い、ムチウチを患いました

人には家の方角が悪かったんぢゃないのかとか
家の間取りが悪いんぢゃないのかとか
厄年が重なったのかとか、殺界が重なったんだろうとか
いろいろ言われました

なんか
タイミング的にそれあるのかも.......と
たくさんの昔ながらの言い伝えに脅かされ
怖かったな、あの時は.....

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長男出産後
いまだ美容師として燃え尽きていなかった私は
子供を保育園に預けながら美容師を続けていた

通常のスタッフと同じく客商売にとっては稼ぎどきの土日も出勤
旦那は普通のサラリーマンなので土日はお休み

週末は私の代わりに子供を見てくれて
朝晩は車で送り迎えしてくれた
それも今思えば
彼にとっては、したくもないことを私の機嫌をとるためとか
世間体を保つためにしていたに過ぎなかったんだろうなぁと感じる

とある日曜日
いまだ私が仕事中だというのに珍しく旦那から着信

「今事故ったから、救急車待ってる。
病院わかったら連絡する」

考えてみたら、これが旦那が正気を保った最後の言葉だった

その後駆けつけた病院で
診察をしてくれた医師にいろいろと説明を聞いたが
その時の旦那は なんともおかしなつじつまの合わない言葉を吐いており
一抹の気持ち悪さを感じていた


それから2年


鞭打ちの治療に飲んでいた筋弛緩剤は
主治医が奇形児ができてしまうから今しばらくは子供は作らないように
と言うほど
また、
「こんなに強い薬飲んでるんじゃ、副作用キツいでしょう?」
と薬剤師が思わず言ってしまうほどのくすりで

私は、その副作用を和らげようとできるだけ緑黄色野菜を多くし
手をかけて料理した食事を用意し
一刻も早く、彼の辛さが和らぐように努めた

が、彼は日に日にイライラが募り
毎日自身を取り巻く全てに当たり散らし
こっちはまさに 腫れ物に触るように接する日々.....

職場の同僚の心無い態度に腹を立て
私がそれら彼の話を聞いてないと言っては怒るし
一生懸命聞いて、励まそうが褒めようが
何をしても言っても最後には怒りの矛先は必ず私に向けられた

また、むち打ちの辛さを背負って働きに行く自分を旦那は憐れんでいた
そんな思いをさせられるのは、いつの間にか全て私のせいになっていた

あの日お前を迎えにいったから
あの時お前が家がほしいと言ったから
そもそもお前が子供がほしいと言ったから.....

それまでの私たちの生活の全ての諸悪の根源は私になっていた

ほとほと何をどうしたらいいのか何もわからず
私は打ちのめされていた

そんな私に
当時のお客様が帰り際にさらっと言ってくれたのだ

「それ、鬱っていうのよ」  って.....

思いもしなかった

そんなことになるなんてまったく予想していなかった

だいたい鬱って何?????


鬱の人には
頑張れという言葉は決して言ってはいけないらしい
励ましも厳禁
褒めることもその褒め方に気をつけなければならない
ただ同意して聞き流す.....これに尽きるとか

その日まで私は
すべてにおいて全く逆のことをしてきていた

つまりは私の接し方が彼の鬱を助長したのではないのか?

情けなかった
誰よりいつもそばにいて
何にも気づけていなかった自分を私は責めた

そして旦那が鬱と知って悩んだ

生活は苦しい
彼の口から吐かれる、愛情も消えたかのような言葉の数々
昔のような夫婦の会話もなければあたたかな笑顔もない

毎日辛くて辛くて
家に帰ることを躊躇してしまうほどの倦怠感と疲弊感.....
思えばそのときすでにDVの片鱗が出ていたのかもしれない
でも、その時の私にはそんなこと全く想像もしないことだった

毎朝仕事に行く旦那を見送るたびに
必ずナイフのような言葉で彼は私の心をずたずたにした
私の心は限界だった

だが、鬱だからって、放り出せるわけがない
あれは病気なのだ


彼の言う通り
私を迎えにきたせいなんだと非を感じていた
その分は償わなければならない.....
思えばそのころにはすでに
マインドコントロールは始まっていたのかもしれない

だが、私の心はとらわれていた

今彼と別れたりしたら
そんなことをしたら、人の道に反するのじゃないのか?

ここで彼を支え
何とか立ち直らせることこそが
実はこの人生での私の大切な学びなんじゃないのか?
彼はそのために鬱になってくれたのかもしれない

であれば
今ここで向き合わなければ
私はこのチャンスをふいにしてしまう
もしここで逃げだしたら
次はもっときつい状況で同じことをさせられるだろう

ここで逃げてはいけない
彼をなんとか支えなければいけない.....
支えることで学び、自分を磨かなければいけない

.....無宗教なクセに
カルマだの試練からの学びだのの大切さに重きを置いていたので
そんな想いとともに自分の本心に蓋をして
「愛とはなんぞや.....」という理想を追う偽善者的思いと問題をすり替えて
さらなる逆境の淵へと舵をきってしまったのだった


そんな中
変わり果てた旦那を見ていた私の友人が
とある健康食品を紹介してくれて
それに助けられた

旦那に人並な笑顔が戻り
実に2年ぶりに夫婦の会話が成立するようになった

が、
そうやって健康食品で意識を取り戻した彼は
自分がどれだけの言葉のナイフを私に投げてきていたか
何一つ覚えていなかった

が.....

薬の副作用が改善され
意識が戻り始めても
生活は苦しいままだった

お金のこと
いまだ残るむち打ちからの片頭痛
そして同僚から受けるいじめに旦那は再びさいなまれ

彼の精神を助けてくれる健康食品を微量でもとり続けたにも関わらず
果たして旦那は 再びナイフのような言葉を吐き始めた

それは私への恨みからなのか
あの時の私にはそれが鬱なのかどうかわからなかった
だが実は、これがこの人の本性なのかも知れない

そう感じはじめていた

だとしたら私はどうしたらいいのか
私はいまだこの人を愛しているといえるのか?


初めて知る彼の本当の姿にうろたえた
私が愛した人は誰だったのか.....
何もわからなくなった

そしてそのころから
「離婚」の2文字が常に頭をよぎるようになった






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