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人生の不幸は希望の光

月曜日、やっとこの間まで母がお世話になっていた老健に、預けていた最後の荷物を取りに行けた

その道中
私達がかつて10年の歳月をお世話になった 古びた家の横を通る

私がギリギリ自分を保って
子供達を連れて元の旦那から逃げてきたあの日からお世話になった家.....

母がいろんなことを鑑みて
知り合いに頼んで探しておいてくれた家.....

それは実に6DKの縦長木造平家建の家で

昭和初期に建てられたのかと言うほどの
土の上にそのまま建てられた土壁と木の家

私達があの家を出る数年前からは
家の周りを巡るツタが中まで侵入し

秋になると屋根裏から枯れた葉が散ってきてたっけ(笑)

最後の2年ほどは
私がいた一番奥の部屋の床の隅から
しっかりとした茎を伸ばし
強く育ってたっけね.....(笑)

その、家を取り巻くツタのお陰で
激しい強風で悲惨な事態を招いた台風からも守られ
吹き飛ばされることなく、停電も断水もないまま
平和に過ごさせてもくれた.......


人生って

恐ろしくマイナスなことの中に
実はそれが神の助けであったと確信を持てることってたくさんあるょね

あの家を出ることができ、今の幸せな暮らしが出来る様になったきっかけもそれだ



実は、私達はあの家を追い出されている
なぜなら家賃滞納をしたから.....

鬱蒼と生茂るツタに絡まれた 今にも崩れ落ちそうな木造のぼろ家

大家さんのとこの女主人が亡くなったお陰で
税金対策やらなんやらで、親族が売ったんだろうね

とある不動産屋が買い取り
「滞納があったので、契約内容に則り、退去を命じます。退去後は、此処は取り壊しますので.....」と、家賃滞納のあった私達を体よく追い出すこともできて一石二鳥!.....って感じで
ことがうまく噛み合ったんだろう

だがその家は
私達が退去して一年半経つ今もまだ取り壊されてはいない......

恐ろしいことに、強制退去を命じられなければ
今でもあの家で暗く地を這い
みすぼらしさに磨きをかけて生きていたかもしれない

あの家が悪いわけぢゃないけれど

あの家で過ごした10年は

最終 血反吐を吐きながらなんとか生きながらえるに至った、実に思い出したくもないほどに執拗にまとわりつくねっとりとしたドス黒いマイナスの感覚を思い起こさせるもので

その環境から抜け出ることなんて
私には決してできないんだと諦め切っていた地獄のような日々だったから

強制退去を言い渡されたあの瞬間も
そして それをふと思い出すこの瞬間も

それら全ては神様の助けだったんだと思えて仕方がないのだ


あの当時
借金で首は回らず
まさに生き地獄を味わっていた私に
コトの転機は一気に全てやってきた

あの時の私の意識はきっと尋常ではなかっただろう

なんとか這い上がるために
プライドも何も全てを投げ打って
一番最低ラインに甘んじ

人生で2度目の自己破産を選び
ふと現れたお金の援助をしてくれる殿方を利用するため
持てる全てを駆使して、この世で一番軽蔑していた部類の女に成り下がった

そこに降って湧いた強制退去
無理にでもどこか住むところを見つけなきゃならない

幸い金づるは掴んでいたし
人生のやり直しをかけて妥協するわけにはいかない

私を支えたのは子供たち
子供たちに人並みの暮らしをさせてやりたい
彼らのためなら鬼にも蛇にもなれる

そうして勝ち得た今の暮らし
この暮らしを得てすぐにその殿方とは縁を切った

やり方は正攻法ではなかっただろう
でも、全てが最低最悪の中から出てきた希望の〝芽〟だ
その〝芽〟を、今度こそ自分の力で大切に育てよう

いかに最悪の事態でも
実は全てがうまく運ぶように仕組まれている

「その宇宙の摂理を、お前はここまでしないとわからないんだな......」

って、神様が言ったかどうかは知らないけれど

今思えば
全てはきっと計画通りで
それは どうあがいても 
助けられるし守られているという結果に至る


人生で経験するコトの どれが実際自分にとってのどん底かは
過ぎてみないとわからない

私なんて 
元の旦那のDVの経験が一番底だと思ってたけど

実はさらに底があったわけで

でも
それらの底の経験は

自分を高みへと押し上げてくれる
さんぜんと輝く希望の光だってことは
誰がなんて言ってもはっきりと断言できる



人生の不幸を喜べょ、諸君‼️


 のりこ







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