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コロナで自宅療養を体験して

1 はじめに

新型コロナウイルス感染症の第5波は全国的に収束しつつありますが、この間に弊社でもスタッフ1名の感染者が出ました。

従来型よりも感染力が強いと言われるデルタ株、その特徴は、症状が出る2日前から強力な感染力を持つこと。つまり、外見上いつもと変わらないのに、感染している家族と接しながら丸2日間日常生活を送ることにある、とされています。事実上、家庭内感染を封じ込めるのは無理なことがよく分かります。

今回は、家庭内感染した弊社スタッフの体験記から、
自宅療養の実態、実際に困ったことなどの情報を共有して、
備える皆さんが何をしておいたらよいか、お役に立てていただきたいです。

2 実録

(1)PCR検査(行政検査)を受けるまで理想と現実

≪理想の流れ≫

家族に陽性反応が出た場合
                      ↓
保健所から同居家族への対応指示の電話
                      ↓
濃厚接触者として認定されて同居家族もPCR検査。

≪現実の流れ≫

20210929コロナ経過0-6


病院から同居家族が陽性であることが伝えられてから、保健所の連絡がくるまで2日間。保健所からの指示の電話を待っている間に私も発熱。
解熱剤が切れてしまうのが不安だったので自分で感染症センターに電話をして、紹介された病院でなんとかPCR検査を受けることができました。

感染者も増えており保健所がパンク状態だったと思われますが、もっと早く連絡をくれないと無症状でも周りの人に感染させてしまうデルタ株だけに、いろいろな対応が後手後手に回ってしまうのだと感じました。

濃厚接触者が何日前までに関わった人なのかが分からず会社など関係各所に正確な情報を伝えられなかった(結果、会社側は安全サイドに最大限振って動くことになる)です。

(2)PCR検査は無料。それでも異なる診療費額

私の住む地域はPCR検査をできる病院が二か所あり、予約もかなり混んでいたので先に電話が繋がった方で予約を取り検査をしたため、家族と別々の病院でお世話になることになりました。

PCR検査(行政検査)じたいは無料ですが、検査してもらう病院によって診療費に差が。

同居家族の場合:2,900円
私の場合   : 850円

私が検査を受けた病院はかなり親切だった印象。陽性がわかった二日後に電話があり、病状を伝えたところ解熱薬をポストに届けてくれたため、療養期間中、薬の心配をせず療養できました。

(3)食料や生活用品を買いに行けない

陽性と判明すると隔離期間がスタートするので10日分の食料、飲み物をどうしようか、生活用品も買いにいけないので困りました。

20210929コロナ経過7-13

食料・生活用品については陽性判明後の保健所から連絡があった際に配送サービスをお願いできて生活を維持できるのですが、ここでもやはり保健所業務がパンクしているのでしょう。連絡がとにかく遅く、そこから手配してもらうため発症から6日後に届きました。

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内容物:配送初日に、パックご飯・お味噌汁・パン・カレー・野菜ジュース・ティッシュ・トイレットペーパーなどが届き、
次の日から1日1回、3食分の冷凍のおかずが隔離期間中届く。

災害時などにも役立つことなので、保存がきく食料、飲み物、ティッシュなど1週間分を準備備蓄しておくことの重要性を思い知りました。

3 実際コロナに感染してみて(感想)

想像していたより、体力的にも精神的にもしんどかったです。
私の場合ですが、
まず、熱がなかなか下がりません。37度台まで下がっても平熱まで下がりきらず、一週間以上熱がある状態で体力を奪われました。
ようやく熱が下がってきた途端、味覚・嗅覚障害を発症
しょっぱい・甘い・苦いはわかるのですが、カレーを食べても、ラーメンを食べても同じ味がします。感染から一か月くらい経ちますが、味覚・嗅覚に関しては今でも70%くらいしか戻ってない気がします。

感染した時期がちょうど感染爆発の時期だったので、自宅療養だったのですが、毎朝体調管理のため専用ラインで「体温・血中酸素飽和度」を測り報告しなくてはいけません。
この「血中酸素飽和度が93以下になると体内の酸素が足りてなく危ないので『コロナ119』に電話をください」と保健所から伝えられていました。

家族は90前後の状態が続いていたので、指定されたところに電話し数字を伝えるのですが…
「現在、看護師も医師も他の方を担当していまして、順番に対応しておりますので明日以降の折り返しになります」と言われてしまいました。
幸い、呼吸も苦しく無い状態だったので問題なかったですが、「明日を待っている間に体調が悪くなったらどうすればいいんだろう?」とかなり不安になりました。
搬送先が見つからないなど医療ひっ迫の現状を肌で感じることになりました。

自分が感染するまではどこかで「自分は感染しないだろう。感染してもすぐ治るだろう」と他人事でした。
想像していたよりもかなり、しんどいです!
治療薬もないので完治するまで時間がかかります。ワクチンについては、打とうか迷っていたのですが…感染してみて、「打とう!」と肯定派になりました。
皆様もくれぐれも感染には気を付けてください。

4 自宅療養に関する自治体の参考ページ

PCR検査後、療養の開始から終了までの流れについて
「自宅・宿泊施設療養のおおまかな流れ」(神奈川県のwebサイト)
https://www.pref.kanagawa.jp/docs/ga4/covid19/facilities/flow.html

自宅療養の準備と過ごし方について
自宅療養の手引き」(埼玉県のwebサイト)
https://www.pref.saitama.lg.jp/a0710/covid-19/tebiki.html

家庭内で感染を広げないために
自宅療養者向けハンドブック ~感染を広げないために~」(東京都のwebサイト)
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/iryo/kansen/corona_portal/shien/zitakuryouyouhandbook.html

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