女性支援など必要ないと、叡実ならば言うだろう
『方丈記』で有名な鴨長明(かものちょうめい)が編纂した『発心集』(ほっしんしゅう)という本の中に、こんなエピソードがある。あらゆる古典のエピソードの中で、私が最も好きな話だ。
天皇なんか私が助けなくていいと、叡実は言った。ここでいう「天皇」は、現代ならば「女性」だろう。
叡実の時代と同じく、飢えたホームレスは現代にもいる。そして、そのほとんどは男性だ。令和5年の調査では、ホームレスの約91%が男性である。(「ホームレスの実態に関する全国調査(概数調査)結果について」による。約5%が女性、残りは不明。)
平均寿命、自殺率、労働災害、犯罪被害……あらゆる統計が、男性の置かれている状況の過酷さを指し示している。
それにも関わらず、世間では「女性支援」の必要性が説かれ、「女性支援新法」なるものが作られ、「女性支援団体」が乱立して国民の血税が湯水の如く注がれている。叡実の時代、天皇のために祈祷をした生臭坊主たちに褒美が与えられたように。
こんな状態で「女性支援」が必要だと思う連中は、とうてい極楽浄土になど行けないだろう。
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