イスラエル万年筆

この万年筆は2008年にイタリアのデルタ社から発売された
『イスラエル建国６０周年』を記念するもの。
世界に1948本しかない限定品（にしては多い？）。イスラエルは1948年に建国されました。

ボディの色はイスラエルの国旗↓の青をイメージ。インクもそれに近い空色を入れています。

細部をよく見ると、ペン先とキャップリングには国旗にも描かれているダビデの星（六芒星）が。
クリップは人差し指を出した手の形をしています。これはユダヤ教の聖典トーラー（旧約聖書）を朗読する際に、文字を追う棒です。
この指が差しているところには「メノラー」という七本枝の燭台↓があります。これもユダヤ教のシンボル。

天冠には、ヘブライ語のアルファベット「サメフ」↓。
ヘブライ文字の一つ一つは、同時に数字を表しており、この文字は「６０」を意味します。

日本人は「ユダヤ人」と聞くと、ナチスによる迫害のイメージが強すぎて、彼らの信仰するユダヤ教や、彼らの話すヘブライ語にはあまり関心が向かないようです。しかし・・・

アーメン、ハレルヤ、ハルマゲドン、メサイア。
多少発音は違いますが、これらはすべてヘブライ語です。
英語のデイヴィッド、マイケル、アイザック、ベンジャミン、ジェイコブ、ダニエル、なども旧約聖書起源の名前。
あ、「ジュビリー」も旧約聖書の中の「ヨベルの年」という言葉が語源です。

極めつけはフォークダンスの「マイムマイム」♪
小学校で踊らされた経験、ありませんか？
これはイスラエル民謡です。マイムは「水」と言う意味。
あのダンスは泉をみつけて「みずだ、みずだぁ～」
と駆け寄る様子を表しているんですね～。