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#24「蓼」

 蓼、である。

 なんと読むか、お分かりだろうか。

***

 もう随分前の話なので時効だと思いたいのと、未熟さゆえのことなので出来れば笑って読んで欲しいのだが、とあるシンガーの歌声をやたらと耳にする時期というのがいっときあった。
 タイミングとか、触れるコンテンツとか、身を置く界隈により日々変わりゆくもののひとつですね(身近なバンドマンとかじゃないのでその点では安心して欲しい)。
 ただ、その人の歌声がどうしても僕の耳には馴染まず、声の張り方が〜とか、発音が〜とか、うろ覚えだがその手のいらんことをいくつも口走ってしまったんだと思う。

 その日を最後に、僕はそのシンガーを応援していた一人の友人を失ってしまった。

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2,281字

特に有益な情報はありませんが、読んだ方にとって普段目も向けないような他愛のないもの・ことに改めて触れるきっかけ、あるいは暇潰しになったら幸いだなと思っています。

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