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どうか、幸せでありますように——DIALOGUE+ Zepp Tour 2023 "Superday" | Longitude | 東京公演ライブレポ

 昨年10月9日、自分が28歳になるまさにその日に、立川ステージガーデンで人生初のDIALOGUE+ライブに参戦しました。
 そこで観たのは、本来の人数を2人欠いた6人体制での全力のライブでした。

 ゆりにゃ(基本この記事ではメンバーのお名前を統一して愛称で書いていくので、お気を悪くしないでくださいね)がかねてからの、ゆーなさんが公演日少し前からの体調不良で参加できなかったこの日、公演中にゆりにゃのコメント動画が流れ、長らくの療養から近日中に復帰することを告知してくれました。
 DIALOGUE+のライブは少なくとも、いつかフルメンバーで観られるその日までは参戦し続ける……そう心に決めた瞬間でした。

 今回もゆーなさんが制限のかかった状態であったり、ひとつ前の公演でさっぴが本調子でなかったりと色々ありましたが、結果としてかねてからの願いであったフルメンバーでのライブが、二度目の参戦であるこのZeppツアー東京編で早くも叶いました。
 そしてそれは同時に、DIALOGUE+この日がフルメンバーで完全復活する最初のライブでもありました。

 敬愛するラジオマン・鷲崎健さんのラジオで少し前に『アイドル保健体育』という本がフィーチャーされていました(確か著者の方がゲストでした)。
 その本を読み、アイドルの活動をひとつでも追っていれば必ず目にするであろう「体調不良」「ドクターストップ」「パフォーマンス制限」などなどの意味するところを、少なくともそれまでよりはよく知ることができました。
 であればこそ、欠員が出ることはいかに寂しくとも、元気に、そして前向きに戻ってきてくれる以上のことはない……という認識のもと、今回もたとえどのような体制になってもしっかり楽しみ切る覚悟はできていました。

 それだけに今回、合間合間のケアは挟みつつも、概ねフルメンバーで、全員笑顔﹅﹅﹅﹅のステージを、バンドセットで、1階3列目で見届けられたことがたまらなく嬉しくて、帰りの新幹線(終電)に乗り込んでなお興奮冷めやらぬまま、痛めた首と足を庇いつつ、この記事の下地となる最初の筆を執ったのがここまでです。

 この記事は2023年2月5日に行われた、DIALOGUE+ Zepp Tour 2023 "Superday"|Longitude|東京公演のライブレポートです。
 執筆段階ではまだ箝口令のもとにおりましたが、頭と心に残っているままを全て書き残し、ネタバレ解禁となった今日公開に至りました。
 ファンの方向けの文体になりますので、よく知らないけど読むわ、という(ありがたいけども)奇特なみなさんはぜひ、一度DIALOGUE+について軽く調べてから読んでみてくださいね。

二度目の参戦にはあまりに強すぎたチケット

 福島在住の僕としては、やはりYouTubeで以前あがっていた実ファ96の福島ロケが印象深いです。
 だもんでD+のライブに行く時は(まだ2回ですが今のところ)OPを撮影した郡山駅前の西口広場で一枚撮っていくのが定番化しつつあります。なにせ郡山駅から新幹線に乗り込むので……!!

 前回の「puzzle」の舞台は立川ということで都心からも結構遠く、スケジューリングも少し戸惑いましたが、今回はお台場、Zeppダイバーシティ。めでたくD+が僕の人生初Zeppとなりました。あのドリンクホルダーちょっと使い方むずすぎませんか?

 いざ入場。広がる空間の感覚的な大きさ・広さは立川とそれほど大きくは変わらない印象ですが、でもライブハウスなだけあってやっぱ少しきゅっとはしていたかな。立川では両サイドにも2階席があったんですが、Zeppは確か真後ろだけだったと思いますし、そういうのも相まって。
 入ってすぐの時点で「前回はこのぐらいの距離感で見たっけな……」という場所だったので、「え、ここからさらに近づくの……?」「えっまだ行く!?」「無理無理無理こんなに近くて大丈夫!?」と自分の席番がいかにえらいもんかということを歩きながらにじわじわ感じていき、着席時にはもうため息しか出ませんでした。

 1階D列。過ぎたライブなので別に席番まで言って良い気もしますが……言ってしまえばベースアンプの真正面、一直線上でした。自分がリハ中にベースアンプの位置を調整する時のあの感覚を思い出しました。その感覚で言っても自分の体に対してベストな角度。今回はお客さんなんですけどね。
 上手、Gtの堀崎さんなんかは全然見えない距離(最後寝転がってギター弾き倒してたみたいですがそれも知らずに帰ってきたくらい)でしたが、黒須さんのベースがあの距離で見て聞けたのは本当、ベーシストとしてかなり幸運なことだったなあと。ロー効き過ぎてメンバーの声潰れそうなくらいでしたし(ありがたい)。

 そして何より、正味3メートルほどのステージとの距離。入場受付開始後すぐ並んでよかった。あの距離感は開演まで1時間くらいはないと、とても心の準備ができなかったでしょう……。
 前回立川では肉眼でメンバーの表情がギリ分かるか分からんか……くらいの距離感でした(全体を楽しめるアングルではありましたが)が、今回はどちらかというと下手に来てくれたメンバーのその時の表情やパフォーマンスを楽しむような見方で楽しめました。

曲順の妙味と、彩りを増したバラエティ

 前回はなんというか物々しく、神々しく雰囲気を作った上での1曲目だったのに対し、今回はバンドサウンドに合わせてメンバーが順番に笑顔で入場+自己紹介という、ご新規にも優しい安心設計。アミューズメント感があって楽しかったですが、前述の通り「その距離感」なので、いきなり生のD+が続々入って来て、していたはずの心の準備もやや追い付かず……1ブロック後のMCくらいまではずっと心の中で「うわ〜〜〜本物だ〜〜〜」ってしか言えてなかった気がします。曲ノリに心のボルテージが追いつくのにも少し時間がかかったかも。

 もう本当に、みんな可愛すぎる。
 D+の感想となるとどうしても曲の良さとバンドの迫力と……になってしまいがちなんですが、メンバー全員本当にマジで可愛すぎて、多分一日のカワイイ摂取量軽く3周くらいはオーバーしてるんですよね……。
 きょん最推し、からのねねきょんやかさぴ推しなんですが、前回不在で今回初めて生で見たゆりにゃとゆーなさんもめちゃくちゃ輝いてたし、このあと詳しく書きますがまゆさんのパフォーマンスがマジで良過ぎたんですよね……前回の立川ではくだんの鷲崎さんも関係者席におられたそうですがまゆさんを大いに褒めていて、その気持ちがめちゃくちゃわかります。まなてぃも基本バラエティの人ってイメージになってしまいがちですが、前回の立川でのMCがとても素晴らしかったのもそうだし、今回もパフォーマンス中の表情がよりくっきり見られたおかげもあって、普段なかなか見られない「格好いい」部分がかなり印象的でした。
 何より今回、推しのバースデーを祝える喜びがたまりませんでした!!

 さて、今回も以前の記事と同様、セットリストをベースに振り返っていこうと思います。
 ……が、あくまでもうろ覚えのセトリです。間違いを見つけ次第、修正していきますね。

また会える日まで、心は繋がっていて

 推し色を貫徹したり、特に推しているメンバーの色を何本かに分けて光らせていたり、キンブレの使い方も色々あるなあと思いつつ、僕は曲によって見せ場を持ってる(気がする)メンバーの色に切り替えたり、あとは迷ったら白にしてます。
 そのくらい心はもう箱推しに近づいていっているんだなと。

  1. おもいでしりとり
    過去のライブ映像とかでもよく見ていた曲ですが、今やすっかりイントロはピアノ1小節ですぐ歌い出せちゃうんですね……ユニットに歴史ありですね……!!
前の記事でも書いたんですが、天秤の振り付けがめちゃくちゃ好きで、見るだけで涙出そうになるんです。今回「その距離感」で観れて感無量でした。

    さっぴ……好きです………!!!ありがとう……………!!!!!

  2. 1000万回ハグなんだ
    前回は新曲として披露されたこの曲も、早くもセトリ馴染みがよく、持ち曲の面々にしっかり組み込まれてる感があってよかった。ちょっと可愛すぎるなーと思っていた時もありましたが、実際ちゃんとキャッチーで、聞けば聞くほど味が深まる曲でもあるんですよね。
    バースデーガールやかの「それ採用!!!」がマジで本採用レベルに良かった(?)。
    「またね〜」からのけんけんぱで絶対誰かしらふらついちゃってるのを見かけるのもほほえまです。

  3. シュガーロケット
    立川で聴けなかった曲の一つ。イントロ聞こえた瞬間嬉しかったな〜。
    D+はもう大好きすぎて(幸いディスコグラフィもまだそこまで膨大でないおかげもあり)CP曲やEP曲もしっかり追えていたのが幸いしました。その分「ドラピ」や「アイガッテ」などなどの「絶対やるやろ!」と思っていたのが聴けなかったのもありますが、おかげさまで惜しさはありませんでした。
    田淵色ゴリゴリの曲たちよりも比較的王道アイドル感が強いイメージですが、生で聞くとやっぱガツンとくるもんだな〜としみじみ。

  4. プライベイト
    この曲も生で初めて聴けました。前回は結構「ぶちあがり」にステ振りしてた印象もあり、聴けなくてもまあ然るべきだったのかなあなんても思ったので、今回はこういうバラエティを見せてくれたのも前回との違いなのかなと。
    ビートがあんまりにも心地良過ぎてついついドラムに目が行っちゃいました。

  5. シャーベットマーメイド
    
前回も書いたと思いますが、誰パートかわからなくなるくらい新鮮な歌い方がこの曲の魅力だと思っていて、それは今回に至ってなお感じられました。ラスサビ前の実ファ96が最高。
    ただ前回よりも曲が「自分のもの」になっている感があって聞き応えがありました。
よくよく聞くとサビのベースがめちゃめちゃ動いててクセになるんですよ……黒須さあん……。

  6. あやふわアスタリスク
    静かに、マットな質感で始まるんだけど、確たるキタコレ感があってしっっかりアガれる。音源版を聴き込んでいればこそ感じる歌い方の成長というか、こちらもまた「パートをモノにしてきてる感」みたいなのを特に感じられる一曲な気がします。
    
「シャーベット〜」終わりでねねさん以外がみんな上手に集まっていて、下手でねねさんが一人で歌い出す演出、今回は特にありがたかった……!!
周りはそうでもなかったですが1サビ後の間奏からの2A、ギターの好き放題感もあってかなり個人的には大エモポイントなんですよね………。そしてラストのさっぴが絶対に泣かせてくれる。

  7. 花咲く僕らのアンサーを
    供給ありがたすぎシリーズ。瀬名さんの歌詞がとってもいいんですよねえ。
    ゆーなさん不在セクションでしたが、その補い方は立川の時と同じでした。
    やっぱりこの曲はまなてぃの良さがピカイチに光ります。
    「曲に元気をもらう」っていう表現の仕方、月並み過ぎてもはやよく分からない時もあるんですが、この曲はまさにその表現そのままだなと痛感しました。

  8. 走れ
    そりゃやるよね~~~今日は絶対やると信じていた!!例により前回聴けてなかった曲の一つ。
    やかの切れ味鋭い歌声が聴ける良さもありつつ、ねねさんの歌唱力の高さも遺憾なく発揮される贅沢な曲っていうイメージです。
    個人的にこの曲、終始勢いがありつつも要所要所でかなりやってることが緻密で、是非とも生演奏で聴いてみたいなと思っていた曲の一つでもあったので、その意味でもとても満足でした。言わずもがな黒須さんのベースが無双していました。

  9. 絶景絶好スーパーデイ!!
    新曲。正直今回新曲祭で来るのかな……だとしたらあんまりノリノリにはなれないかもな……という危惧もあったりしたんですが、いざ始まってみたら完全新曲はこの一曲だけでしたね。
    MCで振り付け練習、からの披露でしたが、まあ〜〜あまりにも目まぐるしすぎて……曲自体は良かったんですが正直初見であれに追いつくってのは不可能でした。練習した振り付けをちょっとやるくらいで、あとは基本聞きに行っていたというか。新譜が発売して聞き込めるようになるのが今から楽しみです。

  10. 透明できれい
    「ステージは次々新しくなる」「どうしようもないくらい好きになってね」「それだけで終わるなら僕たちが頑張っている理由にならない」……D+の歩みと強い意志をそのまま歌にしたようなこの曲で、アガらないはずはなく……。
    「君と見たいよ」が特にキャッチーだなと思うんですが、復帰後初ゆりにゃの歌唱というのも相まって万感の思いに。輝きたい場所で輝いている8人にうるうる……。

  11. 僕らが愚かだなんて誰が言った
    「たどり着いた現在地、そしてこの先の道筋、それを笑う奴は誰だ?愚かだという奴は誰だ?」のような感じの語りがまずあり……後ろで流れてたピアノコードを聴いた時点で「いやこれ絶対知ってんだよこの曲……なんだっけこれ……」と苦悶していましたが、「愚か」という単語と紐づいた瞬間に「うわ〜〜〜〜きた〜〜〜〜〜」とぶち上がりました。この曲であがらなかった試しがない(まだ2回目だけど)。本当に大好き。電子サウンドをバンドでやるが故のアレンジも徹頭徹尾良い。
    信念を辿るまゆさん。さっき少し書きましたが本当にステージングがずっと格好いいし、フロアへの感情表現を忘れないし、めっちゃ目合うし(多分気のせい)、普段SNSで見せているゆるっとした雰囲気とのギャップも相まって、正直ステージングを見ていて楽しい、つい目で追ってしまいたくなるランキング抜群の一位でした。他のメンバーがそうじゃない、他のメンバーにそういう表現が足りてないというわけじゃ決してなく、多分MCとかサイン会とかSNSとかバラエティとか、いろんな土俵や武器がある中で特にまゆさんが一番光るのはライブということなのかなと思いました。特別な感情を持って推しているメンバーでは正直なかったんですが、前回の立川で少し揺さぶられ、今回は完全に殴られた感じがしたので、これから自分の中にも心境の変化が少なからずありそうな気がしています……。閑話休題。

  12. ダイアローグ+インビテーション!
    前回はアンコールのオーラスで披露されたインビテ。その時はおがたゆうなコールを永遠に繰り返すとか、ゆりにゃがいないからみんなでもう一回呼ぶとか、特別感もあってあれはあれでエモかったんですが、ついに、ようやく完全版を聴くことができて、やっぱりそれが圧倒的に嬉しかったです。
    最初期に作られた曲のはずなのに、未だに曲の中で描かれている各メンバーのイメージが全くブレないというか、個々人は絶対成長とか変化してるはずなんですがそれでも芯を外さないで今も聞ける、そして多分ですが本人たちも大きなギャップなく歌えているんだろうなというところにZAQという天才の恐ろしさを見ました。
    僕もだんだんキンブレの心地よい扱い方がわかってきました。

  13. 夏の花火と君と青
    2月だろうが何ら引っ掛かりなく聴ける今日び珍しいタイプの夏歌。イントロのリバースピアノを聴いたら一瞬で心のスイッチが入る感覚がありますよね。
    正直音源だけを聴いていた間は特別好きな曲でもなかったんですが、ライブですごく大切にされてる曲なんだということを感じてから、この曲が自分の心の中でも少し特別な場所をバミるようになった気がします。
    歌詞のストーリーの切なさと、クライマックスで歌われるが故のライブそのものに対する名残惜しさが妙なシンクロを起こして、情緒が持っていかれる曲です。

  14. ガガピーガガ
    やるよね〜〜〜〜〜今日は絶対やってくれると思ってたよ〜〜〜〜!!!!(その2)
    この曲もバンドサウンドが楽しいですよね。1Aでみんながスーッと下がっていく振り付けが好き。
    「あの未来で会おう——了解!」からず〜〜っと先頭で待ち続けてるきょんばかりを見続けてしまったキモいオタクで申し訳ない。

  15. デネブとスピカ
    前回の時点ではまだ新顔感があったんですが、今回こうして本編ラストにドカーンと置かれると……えらいもんでかなり説得力があるというか、やっぱり圧巻の美メロ美アレンジが光ってしっかり心が奮わされました。去年のD+ディスコグラフィの中で多分ぶっちぎりの1位だと思う。
    めっちゃマニアックだと思うんですけど、1Bとか2番間奏とかにある四つ打ちのセクション(ベースが休符を挟むようになるところ)がめっっっっちゃくちゃ好きです。あれだけで泣けてくる。

    〜ec〜

  16. かすかでたしか
    ちゃんと聞き込んでおいてよかった。この曲は生で聴くと本当にやばい。サビ前でふんわりテンポダウンしかける感じだったり、締めの「だね」がじわーっと鳥肌。この曲はこれからもこのまま振り付けなしで棒立ちで全然いいから、しっとりじっくり合唱を楽しみたいなと思いました。
    2番で生ドラムが電子に切り替わるのが星野源の『アイデア』感があって好きです。やか歌い出しもほっとして良いし、間奏のさぴ独唱もラスサビ前のまゆさんも圧巻で素敵です。

  17. 謎解きはキスのあとで
    個人的には完全にサプライズ!これ聴けるんだ〜〜と嬉しくなりました。前回はこのポジションで「MUE」が聴けたので、ユニット曲で残っているのはアイマイとかくらいじゃないかしら……また次のライブに行く理由ができてしまいましたね……。
    映像では傘ダンスを面白いなあと見てたんですが、なくても見応え抜群だしとってもキュートでした。
    ここまでも都度都度さぴソロがよかったというのを書いてきましたが、そう考えるとさぴは結構な割合で見せ場を持っていて、かつそれをしっかり全うしていてすごいなと思い直しました。生で見るとやっぱスラっと小顔のスタイルお化けだしなあ……。

  18. 大冒険をよろしく
    オーラスでこの曲は完全に(観る側も演る側も)潰しにかかってるんだよなあ……。
    何も残さず搾り出し尽くして帰る感が最高でした。「さてはここは立川?」の遊びがすごく好きだったので今回も遊んで欲しかったな……大阪とか札幌ではやってたのかなあ。
    決まり通りの振り付けでももちろんいいけど、アンコールという番外的な位置付けだからこその、ちょっとハメ外すというか自由度のあるステージングが似合う曲でもありました。
    ゆーなさんがストーリーズで「過去一くらい暴れた」と言ってた通り、最後はみんなしっちゃかめっちゃかで見ているだけで楽しかった。そういうのも含め、デネスピが本編ラストだったのと同様に、この曲もセトリの妙味を味わわせてくれました。

 冒頭と、セトリの中でも少し書きましたが、ゆーなさんが合間合間退出しながらのパフォーマンス。個人的には、フィジカル的な負担を避けなければいけないということで全く踊れない状態(一時期のTWICEジョンヨンみたいに終始座りとか)なのかなと思っていたので、1曲目始まってしばらくして「……あれ?そういえば全員踊ってね??」とハッとしたのを覚えています。
 全曲ではないにせよ、立川の時はいつ見られるとも知れなかった完全体のライブをこうして割合すぐ享受することができて、本当にありがたいし素敵だったなと思います。

 ただ……前回少し書いた、いわゆるぴょんぴょん型のオタクの方(推しジャン、って呼ぶらしいですね)が僕とD+のちょうど間の位置におられ、しかもやか担だったためやかの美味しい部分で必ず視界が妨げられるという悲しいことが起こってしまいました。
 正直オフィシャルで何か規制しているわけでもないし、推しジャン自体は単にその方の楽しみ方ということにはなってしまうんでしょうけども……いざご自身が誰かに目の前で推しジャンされた時は何も思わないのだろうか……と、せっかくのよき日に要らぬ心の摩擦を引き起こしてしまいました。
 とはいえ、例えばじゃあ僕とその方の席番が逆転していればなんの不満もない最高の1日だったわけで、裏を返せばそれは僕の席運の悪さ(D列当てといてなんなんですが)でしかないわけで。
 前回の座席大はみ出し&ゴミ置き去りオタクに比べれば全然よいのですが、要所要所でやかの見せ所を肉眼で拝めなかった残念さは残る日となってしまいました。
 自己防衛じゃないですが、飛ばれた……と思ったらその瞬間にスクリーンのモニターに目を移し、そちらで楽しむようにしていたんですが………それにしても、あれって本当に飛ばなきゃ楽しめないですか……??人の楽しみ方に文句言うのはあれですが、本当に……??いかがです……??

 そう考えると、コロナ前だったら僕はこういう声優アイドルライブの現場にはなかなか来られなかっただろうなと思います。
 完全に偏見と想像でしかないですが、やっぱり声優アイドルの現場って激しめの振りコピとかゴリゴリのコールとかがあって、しかもそれが人数やディスタンスの制限がない寿司詰めのオールスタンディングだったらと思うと、そういう推し方にはなかなか順応というか追随はできなかっただろうし(それがいいとか悪いとかではなく)、コロナ後の制限がかかった形式で結果自分がこうして最前で見れていることのある種のあり得なさに感動したり、コロナゆえ、という皮肉さに複雑な気持ちになったりもしました。

 そしてさっきも少し書きましたが、アイマイもそうだし、シンシアやはっちゃけ、はじかく(!)などなどまだ生で聴けていない曲はいくつもあるので、D+のライブを追わなくなる理由はまだないのだなと。
 ただこの短いスパンでトントン参戦できたのと、せっかく見るならワンマンでバンド編成がいいなあという個人的な好みもあり、次は少し間が空いてもまあいいかな、と思っていたりもします。

 それでもやっぱり元を正せば、メンバーみんなが健康に、笑顔で活動できていることが最善なので、こうして完全体のライブを見れること自体当たり前じゃないし、推せる時にこそ推さないと、という気持ちは変わりません。
 まずは来たる新盤をじっくり聞き込んで、新しい魅力を味わいつつ、次にまたライブを見に行ける時のことを思い描きながら、自分なりの推し方を続けていきたいなと思っています。

 健康の問題や心理的な問題、その他いろいろな逆風や障害が絶えない業界だと思いますが、それでもライブを届けたいという思いが本物だということを知っているから、何かがあった時に一番悔しいのが彼女たち自身であるということも身に染みています。
 前回も、二人欠員が出た時点で延期の選択肢も充分にあった中、予定通り開催してくれたのは他ならぬメンバー自身の強い意思でした。

 そんな無理を毎回してほしいとはもちろん言わず、季節の速さに心や体を持っていかれないよう、自分を一番大事にした上で無理なく活動してくれたらそれ以上のことはないですし、元来そういう姿を見られるだけでもファンとしては幸せなものです。
 次にまたD+のライブに足を運ぶことができるその日まで、僕もこの日の思い出を胸に元気でやっていきますから、メンバーの皆さんもどうか、どうか、幸せでありますように………と心から願うばかりです。だね!!!


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