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君と同じ景色を見ていた 風の匂い 君の香は仄かな木蓮 聖者のような夜の波が行進する 砂地…
白雪と跳ね舞う兎轟々と スノーモービルを兎でイメージしました。私は追いかけられない「兎さ…
月陰に檸檬を 落とした 夜道に回る黄色 少し道に迷ったかな 川辺に映る月の元へ 時折月光…
秋空の陽気 歩みを少し 進めてみて 小さな白いトトロを もし あなたが お探しなら そち…
青いドーム型の容れ物に 白いユリの花々 夜光虫の淡い光が優しく纏う 曖昧な境界が歪な線を…
手に入らないくらいの 赤がある 深くて一定でなくて 生命ある巨視的な 太陽の黒点 内部で核が燃え続けるような 誰も触れられない 手にできないような赤 ツツジ咲き並ぶ 鏡面の赤い水面 彼岸花見送る 燃える夕暮れ あなたの背も 夕日に染まる 葉の揺れ動く 体の動きに添う 反物の深い赤 紅を差す 赤と橙の混ぜ色 黒い丸い鏡の つた絡む 手を繋ぐような装飾 物語の中 紐解く 系譜 本は 深い緑に黒が降りる 厚く 赤く浮かぶ装丁の
【scene 1】 ディーゼル機関車が進む 燻した銀の色 黒煙に 闇の また闇 甲冑も同様 …
そう 大人しく森にいる 水色のドレスで小鳥と歌う オーガンジーの 花と緑 揺れる 木漏れ…
起きて 太陽が微笑み 大丈夫 一緒だと 言う 夜中の目覚ましは 意味有りげに …
戦いの跡 焼け野が原で 散り落ちた破片を 集める 炎と憎悪と 血と刃物と狂気 危ないもの…
足首の鎖が 割れて 落ちたみたい 錆び付いて 古くなって 寿命を 迎えるように 緑青…