見出し画像

【映画】Summer of 85

《こんな人に見てほしい!》
・若い頃の気持ちを思い出したい!
・ちょっと非日常を感じたい!

フランス映画の巨匠 フランソワ・オゾン監督の最新作『Summer of 85』を紹介します。

本作は、若き青年たちの熱くて切ないひと夏の恋を描いた物語です。きれいな情景や美しすぎる青年たちの演技、非日常的な世界観を楽しみつつも、「今なにを感じているのだろう?」「どうしてこのような行動に出たのだろう?!」と不安定で危うさのある青年たちの感情や言動に、自分自身も幾度となく心を揺さぶられました。

〜私の感想〜
◆純粋ゆえの脆さ
主人公アレックスが体験した初恋はまっすぐで純粋でありながら、綺麗で美しいだけのものではなく、人間の弱さや醜い部分も存在しています。
アレックスの感情に飲み込まれるかのように、作品に入り込んでいく中で、あと少しで、ちょっとした振動で一気に壊れてしまいそうな、そんなアレックスの純粋さゆえの脆さに、リアルを感じました。実際に大すぎる衝撃によって、崩れていってしまうアレックスでしたが、多くの人にとっても初恋や思春期の思い出には、似たような脆さがあるのではないでしょうか。
時代や文化、話のスケールは違えど、どこかリアルな作品でもあると思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?