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駒出池、最高の秋キャンプ

10月中旬のとある土日、友達5人で秋キャンプに行ってきた。
全員が私の富士山noteを読んでくれて(ありがとう…)今回のキャンプについても記録をnoteに残したら?と言われたので書いてみる。
結論から言って、秋キャンプ、それも駒出池キャンプ場での秋キャンプは最高だった。

8月某日、ふと思いつく。キャンプ、したくない??
調べると、キャンプには夏のイメージがあるが実はベストシーズンは秋らしい。暑すぎず、夜も寒すぎず、虫も少なくて景色も綺麗。ということで10月中旬に行くことにした。
今回はグランピングとかじゃなくて、本格的なキャンプがしたかった。かと言って、テント等何も持っていないのでレンタルが充実していてほしい。でもテントは自分で組み立てたい。出来ればちょっと紅葉が始まってるといい。そして東京からそんなに遠くないところがいい。
そんなワガママを全部叶えてくれるのが、駒出池キャンプ場だった。

当日は久々に見るくらいの快晴。都内某駅に8時集合して関越を進み、八千穂ICを降りたところのカレー屋さんで腹ごしらえしてからキャンプ場到着。13:30頃着いてアーリーチェックインしたが、受付も空いていて対応もびっくりするほど丁寧で快適だった。

受付前の薪。針葉樹は着火が早く、広葉樹は火が長持ちするらしい

サイトに着いてみると、洗い場やトイレも近く快適な立地だった。隣のサイトとは段差があり、お互いに気にならないようになっている。ところどころ色付いた木々が美しい。

サイトからの景色

さっそくテント2つとタープを設営する。実は予約時点ではテントを1つレンタルしていたが、テントの5人用=大人3子ども2、の意味だと当日知って急遽もう1つレンタルさせてもらったのだ。そのためサイトは少々狭いが、どうにか工夫して場所を決めていく。

これがしたかった

1時間ほどで設営完了。なかなか快適じゃない?と一同大満足の出来だ。レンタル品なのにテントとタープはスノーピーク、寝袋はコールマンで全部かなり綺麗だった。それってすごいの?というキャンプ完全初心者の友人と「ホテルのアメニティがロクシタンだった感じ」と結論づけたが当たっているだろうか。

いい感じ。レンタル品は全て緑のカート×2に載っていた
遠目から見た自サイト。完璧な配置

設営終わって15:30、まだごはんには早いのでキャンプ場内を散歩する。
名前にもある池、駒出池はフリーサイト側にある。今回までよく知らなかったのだが、フリーサイトは区画が決まってなくて早い者勝ちで良い場所を取っていくらしい。一番人気は池の周りで、かなり朝早く来ないと取れないのだとか…。

場内マップ。今回我々はA-38
池まで散歩。人気になるのも納得の景色

16:00、早いけどそろそろやっちゃうか、と火起こしを始める。着火剤の勢いある火が少しずつ炭に移っていくのを見るだけで楽しい。それを肴にビールを飲みはじめる。

友人が持ってきてくれた秋田ビール

17:00頃にはすっかり炭も準備できて、良い感じにおなかも空いてきたのでさっそくBBQを開始する。はっきり言っておく。今回のBBQは最高だった。

さつまいもを丸ごとアルミホイルで包み、玉ねぎは皮ごと十字に切れ込みを入れてバターを刺して丸ごとアルミホイルに包み、炭の端に置いておく。準備万端。

なんと大人なことにアヒージョからスタート。
ブロッコリーと海老のアヒージョ、バゲットも炭火で焼くと最高。

スキレットっていいよね


続いてネギの豚バラ巻き、えのきの豚バラ巻き。特にえのきはびっくりするほど美味しかった!もっと作ってもよかった。

カルビ&ハラミを投入。やっぱり肉は美味い。
椎茸も醤油で。絶対失敗しない優等生。

17:30にもなれば辺りは夕方


ナスの丸ごと焼き。ここにナスの焼き方の正解を見た。
これは以下noteを参照した。

丸ごと焼いて表面が焼けた頃に縦に割ることで、信じられないほどジューシーでトロトロなナスが簡単にできる!!めちゃくちゃオススメ。

えのきバター。持参した使い捨てのアルミ鍋でほぐしたえのきをバターと醤油で炒めた。ちょっと濃いめの味付けがかなり病みつきになるおいしさ!無限にお酒が飲める。

ここでアヒージョ第二弾。カマンベールとブロッコリーのアヒージョ!!ワインに合いすぎて愛おしい。バゲットがもうないのが悔やまれる。
このカマンベールを先ほどの丸焼きナスと食べるのも最高だった。

すっかり夜


そろそろフィナーレ。炭の端に仕込んでおいた焼き芋と玉ねぎを開けてみる。焼き芋は私の人生でいちばん美味しかった!
玉ねぎもトロトロで美味しい!決して焦げないのがかなり良いかもしれない。

定番になる予感

夜になりはじめはやや曇っていたが、ふと気づくと晴れていた。見れば見るほど星がよく見えて、5人でしばらく空を見上げていた。「あれってオリオン座じゃない?」「えー、ちがうよ」なんて平和な会話をした。

iPhoneでも映るほどの星空

最後に焚き火でコーヒーと焼きマシュマロ。
針葉樹は着火が早く、広葉樹は息が長いらしいが、個人的には広葉樹の燃え方が、音も炎の広がり方も好きだった。
キャンプ初体験のメンバーが「キャンプっていいね、ハマる人の気持ちがわかった」としきりに言っていたのが印象深い。

これがしたかった part2

ゆっくりと火が消えゆく中で、どんな会話をしたのか正直なところよく覚えていない。でも大事な友人たちと火を囲んで、そのうち一人が丁寧に淹れてくれたコーヒーを飲みながら、なんでもないことを話すこと。それを幸せと呼ばずしてなんと呼ぶのか私にはわからない。

天候も季節も食材とお酒の量も完璧で、出来過ぎなくらいのキャンプだね。花火、買い忘れたけどいらなかったかも。これで朝のホットサンド大失敗したらそれはそれで楽しいね。なんて笑いながら焚き火を終わらせて、22:00頃ゆるやかにそれぞれ眠りについた。


さて、私は上手く眠れず、1時間おきに目が覚めた。
4:00過ぎ、もう我慢ならなくなって外に出た。外は当然ながらまだ真っ暗で鳥の声も聞こえない。でも月が明るくて、夜にしては足元が見えた。ひとりハンモックに寝転がって星空を眺めてみる。本物のオリオン座を見つけて写真を撮るも、たくさん星が写りすぎてわかりにくい、という贅沢な状況になった。

ハンモックからの景色

真っ暗なところにずっとひとりでいると茂みからガサガサっと音がした。怖くなったので電気がついている洗い場に行くと、大きめの蜘蛛と蛾が洗い場の端にいた。私はそうそう、ここは綺麗すぎて忘れていたけどキャンプ場ってこうだよね!とテンションが上がって写真を撮ったが、掲載はやめておくことにする。

5:30にもなると空が明るくなってきた。そして、寒くなってきた。「夜明け前が一番暗い」という諺は嘘だが「夜明け前が一番寒い」なら真実だな、と思いながら朝焼けの空を眺めて震えていた。

実はこのnoteはまさにこの時、まだみんな寝ていて一人で朝焼けを眺めているときに書き始めたのだが、普段登山で使うバーナーも持ってくればよかったと後悔した。
焚き火は音と匂いがするから朝あんまり早くは出来ないらしい。寒い。バーナーなら静かに一人分のお湯を沸かせるのに…。コーヒー飲みたい。それかコーンスープ…

震えながらの一枚。キャンプ場の朝

朝はコーヒーとホットサンドと決めていた。6:00過ぎにみんなが起きてきたらさっそく静かに焚き火を始めた。みんなで寒い寒い言いながら湿気った薪を火にくべて、どうにか着いた火を大事にしながら暖をとったり調理したりした。

まだ6:41なのにだいぶ明るい
ベーコンチーズたまごサンド
サクサク!

ちょっとのんびりしたら、テントとタープを解体して干して、またマシュマロを焼いたりなんかして。ゴミ捨てもかなりわかりやすくてありがたかった。だんだん暑くなってきたので焚き火を消して、10:00頃にチェックアウトして車で20分の距離の温泉に行った。温泉は「星空の湯 りえっくす」、タオル付き800円でアイスまでサービスでついてくるのでおすすめ。

温泉までの道の紅葉も目を見張るほど綺麗だった。
秋キャンプ最高だね、また絶対来たいねと口々に言いながら帰路へ着いた。

バイバイ駒出池キャンプ場!


おまけ 有用情報編

予約の話と持ち物の話を備忘録的にメモしておく。
用があれば読んでみてください。

予約編
駒出池キャンプ場は長野県の東側にある。東京から車で約3時間。

この中でオートサイトAを予約した。
予約が早め(8月末)だったこともあってか、トイレや洗い場からもほど近いとても良いサイトを割り当ててもらえた。
サイト料¥5300 +入場料¥500×5人

私たちは全員キャンプ初心者(うち一人だけ本当にキャンプ初めて)だったためギアはだいたい全てレンタルすることにした。
私たちが借りたのがこちら。
・ラグキャンセット(カトラリー付き) ¥18800
・焚き火台 ¥1800
・ハンモック ¥1600
・テント ¥5800
当日テント単品を追加した。テントの「5人用」は大人3人子ども2人くらいらしい。(実物を見ても1つに5人は相当無謀だった)

当日、追加の薪¥1000、チャッカマン¥300、洗剤+スポンジ¥200を購入。

合計¥38,600


持ち物編
私たちが持って行ったもの、持っていかなくて現地調達したものをまとめておく。

設備系
レンタルしたもの
・タープ
・テント×2
・テントマット×2
・寝袋×5
・テーブル(もう少し広いと便利だった)
・イス×5
・ハンモック
・ランタン×1(もっとあったほうがよかった…!)

持って行ったもの
・レジャーシート(タープ内に荷物を置くのに重宝した)
・ガムテープ
・ゴミ袋
・懐中電灯
・ヘッドランプ
・Bluetoothスピーカー


調理系
レンタルしたもの(ラグキャンセットに入っていた)
・BBQコンロ
・網
・炭用トング
・食材用トング
・皿、コップ、割り箸

持っていった物
・まな板
・アルミの使い捨て鍋(複数)
・スキレット
・鍋
・うちわ
・クーラーバッグ
・ホットサンドメーカー
・コーヒーセット(ミルなど)
・紙コップ
・ウェットティッシュ
・ペーパータオル
・ゴミ袋
・竹串

忘れてて現地調達したもの
・包丁
・ボウル(買ったけど、結局使わなかった)
・アルミホイル
・チャッカマン
・食器用洗剤+スポンジ
・調味料(塩、ブラックペッパー、醤油、オリーブオイル、バター)

最初から現地調達する予定だったもの
・食材
・お酒
・水

次回は必ず持っていくもの
・バーナー
・調味料ももったいないので持っていくと吉

その他個人的な持ち物系
持って行ったもの
・長袖T
・フリース
・ウルトラライトダウン
・インナーウルトラライトダウン(着なかった)
・極暖長袖ヒートテック(着なかった)
・ヒートテックタイツ
・スウェットズボン
・あったか靴下
・撥水スニーカー
・バケットハット(そんなにかぶらなかった)
・モバイルバッテリー

持っていけばよかったもの
・花火
・トイデジ(カメラ)


何度も言うが季節も最高、気温も最高、雨も一滴も降らずトラブルも全くなく星まで見れた、出来過ぎなくらいのキャンプだった。
持っていけばよかったものも別に困ったりはしなかったので不要と言えば不要かもしれない。


他にもオススメのキャンプ場やキャンプギアがあったら教えてほしい。と言い残してこのnoteは終わりとする。
また春にでも行けますようにと願いを込めて。

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