「女が家事をやる」は終わった

前回は、家族のために一生懸命働いてきたご主人が、
奥さんに離婚を言い渡された話をさせていただきました。
その理由は
「家を顧みてくれなかったから」。
彼には同情してしまいました。

この夫婦のように、男が働き、女が家事をし、子育てをする。
この価値観、古いように聞こえますが実は実は、
令和の今でも俄然、はびこっているようですね。

どちらかというと40代以上がそんな感じ。
奥さんたちからは、
「ホント家のこと何もしてくれないのよ主人は」
また
「子供の面倒見てくれない!」
そんな愚痴が聞こえてきます。

でも、30代以下になると話は違ってくるようです。

私のディレクター仲間の男性A君は38歳の時、結婚。
夫婦共働きで今、40歳。
昨年子どもが産まれたので、
夜泣きの子供の面倒を奥さんと交代制でやっているとか。
「俺、今日、夜のお仕事当番なんだよね。だから早く帰るよー」
とかって時々言っています。
また、食事を作るのは彼の担当。
掃除や洗濯は奥さんが担当にしているそう。

彼はもともと飲食店でアルバイトをしていたので料理が得意だから。
それぞれが得意分野を担当するとのこと。

そして彼の日々の料理作りはこんな感じ。
毎日献立を考え、仕事帰りに買い物をしてゼロから創るのはめんどいと考え、毎週土曜日に一週間の献立表をエクセルで創るんですって。
献立に必要な材料のストックがどれだけあるかもエクセルに記載。
不足分をネットスーパーで注文。日曜に1週間分を作り置きするんだそうです。
プロかと思いました。
これをやると、食材のストックがわかり無駄にしないので家計にも地球にもよいとか。
 
私が20代のころ同棲していたときに、共働きなのに何もしてくれない彼に本当にむかついていました。
彼は、「なんで男の俺が家事をしなきゃいけないのか?」
と御託を並べ、いくら言ってもテコでも動きませんでしたね。
 
それから30年近く経ち、男性も変わりましたよねー。
一つ言えるのは、家族が一緒に住んで生きていく家庭という場所にも、
やるべき仕事が必ずあるわけで、企業と同じなのではと思うのです。
企業なら、一人ひとりの仕事が割り与えられている。
そのトップが組織をマネージメントしてまとめる。
いわゆる家族という組織をうまく稼働させていくためには、感情論ではなくクールに会議を開いて話しあい、お互いのミッションを決めるべきなのではと思います。
私は、若いころそれができなかった。
いつも感情を相手にぶつけて喧嘩していました。
 
今、考えると、冷静に分担しないかと話し合うべきだったなーと思うのです。
でも、いくら冷静に話し合っても
「女が家事をやるべき」
という何百年も続いてきた男性の価値観を崩すことは、難しかったかもしれませんが。

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