【ターゲットを知らないと伝わる言葉は書けないよん♪】
コピーライターをやってきていつも思うこと。
それは、広告宣伝や集客のための文章「コピー」を書くには、ターゲットをきちんと設定することが必須だということ。
そして、ターゲットがどんな価値観を持っているか?どんな悩みを抱いているのか?をきちんと調べて、文章を書くことです。
相手を知らずに、適当に書いているとまったく誰も読まない。
誰も来ない。
一生懸命書いても、全く伝わらない。
たとえば、2005年くらいだった気がします。
私が、ある大手食品会社の新卒向けの求人広告を任された時のことでした。
その会社の打ち出し方は、ずっと
「年収1000万円をめざせる!」
などと言った、高収入で訴求するものでした。
上昇志向がありガツガツしている人に来てほしいから。
でも、あるときから、なかなか欲しい人を採用できなくなったのです。
なぜか?
私は、人事担当者から相談されました。
「りりこさん、うちには弱々しくってガッツがない人には来てほしくないんですよ。ところが最近は、安定志向で収入はそこそこでいいから、福利厚生が充実した会社がいい、なんていう人が増えていて。困ったもんだわ」
私は愕然としました。
人事の方が言うように、そんな草食系より肉食系のガツガツした人に来てほしいのはわかります。
でも、気づいたのです。
もう肉食系はいなくなってしまった。
世の中は変わり、拝金主義の終焉が近づいていることに。
そこで、私は年収訴求はやめましょう、と提案しました。
もう、草食系しかいない。
だから、その中でどんな人が欲しいかを考えましょうと。
そして、彼らをもう一度調べたところ、新しい価値観が育まれていることを知りました。
そう、新卒君たちの価値観は変わったのです。
高い車もブランド物も、家もいらない。そんなに高収入でなくてもよいから、自分の時間がたくさんモテて、つつましく暮らせればいい、という価値観に。
結果、
「自分らしく働ける!残業なし!」
そんなキャッチコピーになったかな?
採用できたかって?もちろん!草食君たちがたくさん来ました。
相手を知らずしてコピーは書けません。
集客したい、読んでほしいならターゲットをきちんと調べましょうね。
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