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2019年台風19号:ハギビスで感じたこと~時系列~


今回の台風についての注意喚起が私の周りで流れ出したのは、実感としては10月9日前後です。
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10月8-9日 運動会できたらいいなぁ。

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私は普段保育園で働いているのですが、週末の運動会がどうなるのかという不安もあり、SNS等で飛行機の欠航や、江戸川区のハザードマップ「ここにいてはダメです!」が一部話題になるよりは少し早く、保育園内で議論が始まったかな、と思います。
東京あるあるの「台風来る来る詐欺」ですめばいいなぁと思っていたし、他の先生とも話していました。
なんなら9日に関しては、CreepyNutsのANN0のせいで若干気分が高揚していた。おめでとうDJ松永。大好き。ライブ外れたけど!

10月10日 ①あれ?台風実はやばいんじゃない?

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勤務先保育園に、土曜日は基本的に自宅保育を依頼するように区から通達が来る。なんならご両親が出動可能性のある子以外の受け入れを基本はしないでとのこと。

実質休園?え?やばくない?

あまり知られていないかもしれませんが、保育園は臨時休園に関する国の法律や政令などが存在しません。

参考:
1.総務省:子育て支援に関する行政評価・監視-保育施設等の安全対策を中心として-<結果に基づく勧告>

タイトル未設定www.soumu.go.jp

2. 駒崎弘樹:台風でも保育園が休園できない驚きの理由

保育園に実質休園の措置を取るように区から通達がきた。
ということでやっと私も若干の危機感を持って、今回の台風について調べ始めました。実は、弟2は夏休みで両親のもとに遊びに行っていて、この時点では不在。帰国は10月11日の夕方予定。ギリギリ帰ってこれるかな?状態。

台風について調べ始めると、Twitterではたくさん恐ろしいフレーズが飛び交っていて、気象庁は会見してるし。
急いでハザードマップを見て、区内でも特に危険なエリアに我が家があることを知り、同時に私が川のそばに住んでいることを知っている友人からも連絡が来たりして、焦り始めます。
SNSの情報にも踊らされていた感は否めない。反省。

10月10日 ②アフリカにいる家族へ連絡する

というわけで焦った私は、父親に連絡します。
だって!(父親名義の)家が壊れちゃうかも!

家族が2か国3か所に分かれている我が家の主な連絡手段はLINEです。

なのですが実は、先月から両親の住んでいる国とLINEが通じにくくなっていました。詳しくはわかりませんが政府によって一部SNSが制限されているそうです。
ちなみにLINEがそこまで普及している国でもないので、なぜNGなのか理由は定かではない。

LINEが使えなくなって以降、代わりに父とはfacebookのMessengerでやりとりしていました。
SNSに無頓着で「LINEなんかするものか」と、アフリカに赴任するまでガラケーだった父ですが、赴任してから周囲の人に勧められ、facebookを始めていたのです。
父の仕事が終わって連絡できたのが、日本では日付変わって10月11日の0時台。
Messengerは通話もできるから便利です。通話機能ほとんど使ったことなかったけど、あってよかった。

とりあえず一通り危ないんだけど!を繰り返して、私は落ち着きました。落ち着くの大事。

そして実は両親、弟が日本に帰国してすぐくらいに、駐在先から南米へ旅行予定でした。(予定通り旅立っているので今頃きっと飛行機か南米着いたか着いてないかどこか)
楽しそうでいいな。

親とか家族とSNSつながるの、少し気が引ける人もいるかもしれないけど、場合によっては便利だよ。

ちなみに私の場合、SNSはやらんなんて言ってたはずの父から、赴任先の若手に感化されたのかインスタの申請ががくるも、「インスタは無理です、というか嫌です」と言い放ち申請却下した。ゴメンネ。

10月11日 おばあちゃんたち大丈夫かな?

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洗濯とかベランダ整理とか色々終わらせて、昼過ぎ。
いざ量販店へ買い物に行くも、水が、ない。
SNSでは買い占めが話題になっていました。私は幸いにも、近所の個人店で水を2L×2確保。

そこで気づいたけど、おばあちゃんたち、本当に大丈夫?
実は台風15号の影響で、9月に一度、祖父母1宅の固定電話が使えなくなっていたのです。15号が去ったあと、ニュースで軽く(木が倒れたとかで)報道されたエリアに住む祖父母1の自宅に電話するも、通じません。

あれ???

不安になりつつ携帯にかけたら、通じました。
どうやら祖父母宅周辺の電波塔か何かが台風による被害をうけて一部地域が固定電話不通となっていたらしい。
3.11でも固定電話が通じないということはなかったのに!

結果的に数日で普及したのですが、当初の予定では直るまでに数か月かかる見込みでした。
台風って被害が無いようにみえても、そうじゃなかったりするのね。

おばあちゃん、おじいちゃん、携帯持っててくれてありがとう。

11日時点でだいぶ騒がれている規模の台風が来て、海沿いに住んでいる祖父母がもし避難することになったとしても、連絡の取れる手段があるというのは、安心します。
 
これは、一人暮らしの祖母2にも言えること。
なのだけど、祖母2は携帯を不携帯するので、11日に電話して、携帯を充電してねということと、ちゃんと持ち歩いてね、そんで電話も随時確認してね、と伝えました。
 
スマホじゃないのでモバイルバッテリーないから、とにかくフル充電するのが大事。らくらくフォン勢のあるあるじゃないかなぁ。
とにもかくにも、携帯電話はやっぱり心強いと再認識。

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夜22時。弟2が帰宅。おかえり。
お土産の入ったスーツケースは成田から配送にしたみたい。いつ着くかな。
配達業者さん、お疲れ様です。安全確保大事。

11日はもう気持ちがまず疲れたし、なんなら今夜に台風来る気分だった。
あと、12日の緊急保育もなくなり、私も出勤なしになった。
園長先生、英断ありがとうございました。

10月12日 台風到着。弟2に促されて、知人宅へ。

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私が起きたのは昼前11時。
色々割愛して、
結果的に区内の比較的安全圏な知人宅(家族ぐるみのお付き合い)に弟2と避難させてもらうことになりました。
さて、一息ついたので、避難させてもらっている旨を両親に伝えよう。

あれ?そういえば両親今日から旅行じゃん。LINEはもともとロクに使えないけど、facebookだってネット環境ないとだめじゃん。
あれ?この状態でそれは結構、やばくない?

と、なるところだったのだけど。

LINEが繋がらなくなって一か月ほどたった10月上旬。
LINEがそう簡単に復活しないなら、家族で連絡とる手段を別に考えないとそろそろ不便だなと思い、(帰国する弟に、お土産を頼みたかったという邪な想いもあり)

両親が現地の友人たちとの連絡手段に使っているWhatsAppを、日本にいる私たち兄弟3人も始めればいいのかなぁということで、とりあえず私がWhatsAppを登録して両親との試験的な連絡手段にしていたのです。

WhatsApp自体は確かにネット環境ないとだめなんだけど、WhatsAppの友達登録って、LINEと違って電話番号での登録が必須なんですよね。 

そう、両親が現地で使っている携帯の電話番号、登録してました。

ということで、もし両親が駐在している国からさらに別の国にいても、ネット環境がなくても、お金はかかるけれど電話ができる状態になっていました。
実際WhatsApp登録するまで、両親が現地で利用している携帯の電話番号なんて知らなかったし、おそらく両親も私の携帯の番号は登録してなかったと思うので、とても良いタイミングでWhatsApp使い始めたな、と思いました。
 
今後、父が他国に出張するなどで両親が一緒にいなくてもそれぞれに連絡が取れるということです。
結果的に今回は、両親はまだ旅行に行く前だったし父とはfacebookでも連絡は取れたのだけれど。

また日本側としても、江東五区では停電もなく、氾濫もなく、ネット環境がパンクすることもなかったりで、電話をする事態にはならなかった。
よかった。


振り返って

自分の住んでいる場所の防災情報は事前に家族などに共有すべきですね。

これは、
①私と両親との間で危機感の認識レベルが違ったこと と、
②弟1がまさかの氾濫危険水位まで至った川の本当にすぐ側に住んでいることが発覚した、という2点から。

まずは①私と両親との間で危機感の認識レベルが違ったこと
電話でなんとなく伝えはしたけれど、ハザードマップをしっかり情報共有するなどして、避難するなら〇〇に行くよ、など伝えておけばよかったなという反省。
でも江東五区の氾濫危険については私も今回初めてしっかりと調べたし。
確かに川が近いので危険という共通認識はあったけど、もっとしっかりと、特に我が家のエリアが危険地域だという点は強調すべきだったかな、と思いました。

次に②弟1がまさかの氾濫危険水位まで至った川の本当にすぐ側に住んでいることが発覚した
 これは弟の住む県で川が氾濫危険水位に達したというニュースを見た後に慌ててLINEで住所を聞き、googleMapで確認したときに、ひぇって思ったことからの反省。
いやもう本当に、弟1の家、川の側すぎ。

 今回は弟が実家を出る際に住所を聞いてたから、ニュースみてあれ?と思えたけれど。
 意外と兄弟等の住所知らない人とか、ましてやその周辺地域についての事まではさすがに知らないよ、という方は一定数いるのではないかな、と思いました。

 うちは三人兄弟で、そのうち私と弟2も実家を出るけど、そうしたら家族4拠点の住所はざっくりとしか把握できなくなっていくのだろうなぁと。
 
 でも今回のことを受けて、せめて最低限の山が近い・川が近いなどの情報は共有すべきだし、なにより各個人の住所は、それぞれがどこかにちゃんと保存しておくべきだなぁと思いました。
 
 私は「お母さんが知ってるし、弟1に何か送るとかも基本的にないし、遊びに行く予定もない。」と思っていたので、どこにも保存してませんでした。反省。
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 この、防災情報は共有すべき国が変わっても同じだと思う。
 
 今回両親が赴任している国は、実は十数年前に家族で住んでいた国なので、何が大変とかどんな自然災害が危険とかいうのは、日本にいる私たちも一応は把握できています。
(なのでLINEが止まったと聞いても、なるほど、という程度だった)

 でも、家族が世界に点在しているご家族は、たとえば自然災害の種類についてすらもしっかり共有できていない家庭も多いのではないかな、と思います。
 
 いろんな事情があると思います。我が家も心配性の祖父母1には、あえて伝えていない情報とかも、ありました。し、あります。
 過剰に心配させるのも良くないと思うし。

 それでも、例えば日本では地震が比較的起きやすいし津波も場合によっては来る。9月10月には毎年台風も来る。
 そんな感じの情報だけでも共有しておくと、だいぶ違うのかなぁと思います。
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 例えば『アフリカ』も、広いじゃないですか、笑。
 もちろん山もあるし海もあるけど、数か国に渡って流れる大河川もあるし、砂漠もあるし熱帯雨林もある!

 どこでどんな災害の危険度が高いかって、世界にアンテナ張ってる人でも把握しきれてる人は多くないだろうし。自分の勉強にもなるし、家族の安心にもつながるから、海外にいる場合も災害について調べて、家族と共有大事だなぁと思いました。
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明日から勤務先保育園は通常運営です。
みんな変わらず元気だといいな。

まとめはこっち。



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