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ボランティア第4話

月2回、家事等の支援のボランティアを行っている。
もう1年になる。
訪問先は70代のお父さんと20代のお兄ちゃんの2人暮らし。奥様はずいぶんと前に他界されているらしい。
お父さんは、色々とご病気をされ
精神的にも不安定。
公的な支援や介護を受け、なんとか年金暮らしというところ。


今日は窓拭きをした。
もう何年もしていないので、すりガラスように曇っていた。
何度拭いてもガラスの透明にはならい。恐ろしくしつこい汚れ。
厚手のカーテンにも、誇りがビッチ。
ふと、茶色のレースのカーテンに、目が止まる。
タンスの端に隠れたその部分は
なんと白色だった。
そりゃそうだよね。レースのカーテンだもの、茶色いわけがない。
驚いた!
こんなことになるのとは。

慌てて取り外し、グルグルに丸めて捨てた。
なんだかちょっとだけすっきりした。

お父さんは、部屋が明るくなったととても喜んでくれた。

今度は、2階のお兄ちゃんの部屋も片付けないとね。

つづく