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vol.3 呂布カルマ「スピーカークリンチ」①

3回目は呂布カルマの「スピーカークリンチ」です。

楽曲はこちら。


呂布カルマはフリースタイルダンジョン2代目モンスター、    KOK2018、2020の王者としても知られている名古屋を代表するラッパーです。

そんな彼の4枚目のアルバム『The Cool Core』の中から、筆者がお気に入りの「スピーカークリンチ」をピックアップしたいと思います。

まずは、Verse1。

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最初の4小節は "ou" 次の4小節は "ui" をメ韻としています。

改めて見ると、短めの韻を多く刻みながらも、呂布カルマ流のドープなワードばかりで構成されています。

「腸内洗浄」「どうかしてんの」では何気なく綺麗に7文字踏んでいます。

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前半4小節では、先ほどの "ui" を引き継ぎつつも、徐々に "euo" をメ韻としていきます。

後半4小節では、"oaou" または "oauo" がメ韻となっていき、締めの

音楽が突破口 無論爆音 心に菩薩像とあと覚悟

というラインでは、どの響きを1単位とするか判断するのが難しいほど、韻が複雑に絡み合っています。

verse1では乳首に2回ほど尊敬の意を示しながらも、陥没乳頭が立ちそうなほど気持ちいい韻を子気味よく連発しています。

続いて、Verse2。

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この8小節は、とにかく "o" が多いです。

その最たるは

蚊帳の外 ソコソコの娘とコソコソ そっとしとこっと

の部分で、太字の部分で16音 "o" が続いています。

また、なかなか気づきにくいですが、

「Ficti"on産毛"」「参"考文献"」も踏んでいました。

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前半4小節では、"aiu""aao"

後半4小節では、"aio""a<n>a" などをメ韻としています。

「カンナビスト」「なんか聴くの」では綺麗に6文字踏んでいますし、その手前の「背徳"感がミソ"」でもジャブとして踏んでいます。

次回は、Verse3を見ていきます。

(Get wild… 2回繰り返すのって何か元ネタがあるんでしょうか?)

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