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ラジオガールの消失 創作譚

ラジオに関するノスタルジーソングとして有名なのはバグルスの「ラジオスターの悲劇」である。テレビの登場により仕事を失ったラジオ時代のスターについて歌う曲は当時盛り上がってきたMTVによるビデオによるプロモーションがもたらす新しい時代の予感と相まってヒットした。「ビデオがラジオスターを殺した」(radio killed the radio star)というサビのフレーズが疾走感を伴い耳に残る名曲。
クィーンもレディオガガと言う曲を持ってるし、スティーリーダンもFMと言うのがある。ラジオで育った自覚のある世代によるノスタルジーソングである。
かく言う私も1965年生まれなので深夜ラジオやFMのエアチェックには思い出が多い。ラジオ雑誌の番組欄に印をつけてカセットに録音してテープを作った。最近の若者には全く意味不明だろうが、最近先述のようなラジオソングもめっきり出てこないし、個人的なラジオ賛歌も残しておきたいと思い書いてみた。最初日本語で書いてみたがバンドのボーカルか日本語は歌いたく無いと言うので英語に切り替えた。先に日本語で書いたためのメロディに英語を乗せたため意外性のある譜割りになったかもしれない。自分にとってのラジオガールは中森明菜。深夜のノイズ混じりのAMに低音の囁くような語り口はまさに自分にだけ語りかけるような気がした。番組間に流れるジングルも良かった。バンビ時計バンドがお送りします、とかね。あなたのお気に入りのラジオガール、ラジオスターは誰だろうか。

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