コンプレックス


私には数えきれない程にあるもの。

でも、挙げてみればキリがないし、挙げたところでどうにかならないものの方が多いので、今回は私の内に秘めていた2つのコンプレックスについておはなしします。


、、しかしながら、結婚式のスピーチの大切な袋も3つあるし、2つは少しさみしいので、ここは3つにしてみます!


まず1つ目は、ブラコン。

ブランココンプレックスです。

ブランコ・シカティックの方だと思っちゃった人居たらすみません、遊具のブランコです。


私がブランコに初めて出会ったのは幼稚園の時。
色んな遊具がある中でも断トツの人気を誇っていたのがブランコさんだった。そして鉄棒、上り棒、ジャングルジムなど数ある遊具の中で、1回で使える人数が少ないのもブランコさんだった。

倍率が高いので、決まって必ず何人か並んでるのだけれど、ブランコさんにはここまでやったら終わりね、というものがない。
よって、その人のさじ加減で終わりが決まるのだけれど、平均年齢5歳たちにそんなさじなんてあるわけもなく、みんな思い思いにブランコさんを楽しむから終わりなんて読めないのだ。

でも何事にも永遠なんて存在しない。
どんなに人気があるラーメン屋さんだってお店から1人2人と出てくれば1歩2歩と進んで、お店の中のガタっというイスの音がしたら、おまっとさんでした!の合図だ。
つまり、ブランコさんだって個人差はあれど、いずれ番は回ってくる。



あと2人。



ドキドキ、、、




わ、次だ。。


この子は長めに乗るのかなぁ。。
上手にこげるんだ、すごいなぁ。
まだかなまだかなぁ。学研のおばちゃんどころの騒ぎじゃない。



すると、、




、、!!

前の子の振り子の幅が小さくなり、一番地面に近いところを通る度に足を地面にずる音、愛川欽也だ!おまっとさんでした!!

きた、きた、きたんだ!!!

やった!乗れる!


小走りで乗り込み、
いざ!
しゅっぱーつ!!


こぎこぎ、、




よいしょ、よいしょ、、





あせあせ、、



どんなにこいでも空まで飛んでいっちゃいそうなあの子みたいに出来ない。
ひざから下を曲げるタイミングがわからない。
周りを見れば、今か今かと待つギラギラのギャラリーたちの目。。

、、、、。

そうだ、へたくそは長くやっちゃだめだよ、交代しなきゃ。


結局、誰よりも少ないこぎ数と誰よりも少ない振り幅で、サササと逃げるように交代する。
いっちょまえに手は鉄くさい。

それでも懲りずに来る日も来る日も列に並ぶんだけれど、乗る時間が増えることはなく、しまいには肺炎や喘息で入院しちゃったりしてブランコとは距離が出来てしまった。


時は流れ、卒園アルバムの撮影をする事になった。先生が言うには、何人かずつでグループになり、それぞれ遊具の前で写真を撮るとの事。


わ!!
ブランコで撮りたいなぁ!!
心の中で大声で叫んだ。

しかし、鉄棒の上手な子が鉄棒がいいと言ったので、あっけなく鉄棒に決まってしまった。
鉄棒の上に乗らなきゃいけなかったんだけど、恐くてひきつった顔がアルバムに乗った。

ブランコだったら笑顔になれてたかな?
でも数が少ないからはみ出して横に立つ子だったかな?


小学生になった。
小学校には、ブランコがなかった。

その代わり学校近くの公園に大きいタイヤのブランコが出来た。
1つしかないけれど、3人、立つ人も居れば4人でも乗れる。スリルもあり、フォー!ともなる。
でもなんかちがう。。
これはあの憧れのブランコさんじゃない。


わー!インスタであげたーい!これバズらせよう!スープが青色ラーメン!!
バカ言ってんじゃないよ。


これなら太るの気にせずラーメン食べれるよ!
どうだ、健康志向のベジラーメン!!
まだバカ言ってる!


え!これパスタみた~い!
じゃあそれラーメンじゃないよこのバカチンが!
だったらマルちゃんの方がよっぽど本格的なラーメンだよな、健次郎?
うん、では「東洋水産」という漢字を見てみよう。
はい東という字は、
東から昇るのはなんだろう?
うん太陽だよな。じゃあ、太陽の形は、、はいはいわかりました、そんなの聞くなよって顔しなさんなよ!そう、丸だよな、だから東はマルちゃんだ。
はい続いて洋という字は、
洋風の洋、洋のものはカタカナだ。
ということは?
じゃあカタカナのラサール石井さんに聞いてみようか。
うん、はい、お手本のような回答ありがとな。そう「マル」ちゃん、カタカナだ。だから洋もマルちゃんだよな。
はいでは、少し掘り下げてみましょう。
赤いきつねと緑のたぬき。
赤と緑と言ったらどうだろう?
うん、うんうん、はい何人か答えてくれたから先生言っちゃうな、そうマルボロ、やっぱりマルちゃんだ。
きつねとたぬきは、もうマルちゃんだもんな。
はい、ありがと、ありがとな。
はい、あんたが大将!


そんな感じ。

つまりラーメン食べるとなったら単純に心からお腹にいれたいラーメンを食べたい。
つまり、ブランコさんにも変わった形は求めていないのだ。
タイヤのブランコも楽しかったけれど、ブランコさんじゃなかった。

そんなこんなでブランコは私にとって切なくもずっと心に残るものだった。
だからなのか、私は大人になってブランコを見るとここまでかという程に心が躍ってしまう。それどころか乗りたくてたまらない衝動に駆られる。

しかしブランコに乗ると自然と笑顔になってしまうので、1人で居る時に不審者と思われて警察を呼ばれて尿検査されたらどうしよう、と乗る事が出来ない。

だから仲の良い人と居て、子供たちが居ない夜とか急いでない時は、

、、ちょっと乗ってもいい?

とお願いして乗らせてもらう。

その時の快感ったら、もう。

今の自分が楽しいのはもちろんだけど、昔の自分もすごく喜んでると思う。
ブランコは私にとってちょっと贅沢で特別な乗り物だ。

これが私の生まれて初めてのコンプレックスでした。



2つ目は、、バラコン。

ニューバラコンプレックス。

これはその名の通り、new balance(以下 カタカナで書きます)に対するコンプレックスです。

中学生の頃、ニューバランスは体育の授業で使う学校指定の外履きだった。なんとも言えない冴えないくすんだブルーのそれは、正直ずっとダサいと思っていた。
なにがNだっ。ナイキやアディダスやプーマがよかったー!
中学の頃は制服が全員同じだから、みんなスニーカーやカーディガンでおしゃれを楽しんでいた。流行的にニューバランスはちょっとダサいという風潮があったので、誰も履いている人は居なかったと思う。プロケッズもそうだったかな!

そんなだからなんの思い入れも愛着もないまま3年の時が過ぎていった。



しかし!



ここ数年、ニューバランスが幅を利かせている!!

そして見た目もスマートになり事実かわいかったりスタイリッシュ!
誰がNを小さくしてくれたんだい!!

何度も買いたい衝動に駆られた。
色の組み合わせとかすっごく素敵だね!
もう買ってしまおうかな!
たまにそんな気持ちになる。

でも、中学生の頃ニューバランスを冷たい目で見ていた自分が、手の平を返すようにニューバランス最高~!なんて履くのが後ろめたくて棚に手を伸ばす事すら未だに出来ない。
勝手なコンプレックス自分でつくっちゃっていやよねぇ。でも万が一いつか買う事があったら、ごめんねと何度かスニーカーに謝ってから買おうかな。


これが2つ目のニューバラコンプレックスでした。



そして3つ目は、、


ビーマイベイベーです。


皆さん、2011年のコンプレックスのビーマイベイベーって観た事ありますか?
あれはほんとにカッコ良くていつ観ても何度観ても心がけいれんを起こします。
コンプレックスの2人みたいな顔と髪型にしたら私の星の数ほどのコンプレックスもシンバルキックで飛んでいってくれるのかなあ。でもまた新たなコンプレックスを自分で見つけくるから結局なやみはつきねんだなあ。
もにか




さっきからバカいってんじゃないよ!

ヒロシとキーボー呼んできなさいよ!


生島とハラボー呼んでどうすんだよ!

そんなヒロシに騙されて。


やかましいわ!


いつも、文章を書いているといつの間にか脱線し、ダラダラ長くなり、しまいには辿り着いても私なんでここに来たんだろう?となってしまいます。
今日こそはと思っていましたが、どうやら今日も少し旅出てしまいました。。
ボンボヤージュ!



そんな感じで、私のコンプレックスの氷山の一角をおはなしさせて頂きました。

結局のところ、
くせ毛で可愛いあの子も
エリートのアイツも
順風満帆そうなあの人にも

コンプレックスはきっとある。
それを頭ではわかっているはずなのに、いいないいなと頭がいっぱいになる。

そして自分の魅力は置いてけぼり。

私も自分のコンプレックス以外を見つけるのは苦手だけれど、いつも周りのみんなのおかげでいいとこもあるのかと心が救われている。
でもほんとは自分でなんとか出来ないとだよね。いつも自分でなんとか出来ず、人まかせ人まかせ。風まかせ風まかせ~。


生島!まだ居たのか!

生島にもコンプレックスはあると思う。
でもそれが何かは生島にしかわからない。
自分にしかわからないものだからこそ、人にそれを打ち明けてみるのはちょっとおすすめです。
自分のコンプレックスが案外他の誰かが羨ましいと言ってくれるものだったりすると、自分の事をちょっと好きになれるからです。
私個人としては、コンプレックスのある人は人間らしくて愛おしいというか、コンプレックスがあるから痛みをわかったりとか人間に深みが出るような気がします。

とか人の事は言ってるくせに、自分はコンプレックスだらけでやだよーっ、えーん!て嘆いちゃうんだよねえ。やだなあやだなあ。
じゅんじ








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