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まずいトローチに目を覚まさせられる

伊丹空港を経由して帰ってくると大抵変な風邪になる。なんか相性が悪いんだろうか…… そういえば、2019年の12月の日帰り阪大授業のあと、今思えばあれはコロナ?って風邪になってた。今回は喉、しかも下顎の方が腫れて眠れないほどの変な症状。熱が上がるでもなく…。とにかく気が散るほど痛い。寝付きにくくなるくらいには痛い。

喉が痛すぎるのでかかりつけ医にかかったら「まずいけど効くトローチ要る?」と聞かれ、眠りに支障が出るほどなのでくださいと言ってもらってきた。寝るときに歯の裏に入れてじわじわ効かせながら眠ると良いというのでセットして寝た。痛みは内服薬のおかげか、あるいはトローチ(?)のおかげか、大分和らいで、すとんと眠りに落ちた。

さて。トローチとか飴って最後小さくなると溶け具合が変わるタイミングがある。そのタイミングで「口の中がまずすぎて」目が覚めた。眠りに落ちた後、口の中の味が変わることで目が覚めるという稀有な体験をしたわけだ。

なんか感覚鈍麻の実験とか、どんなものなんだろうと思ってたけど、私には口の中の味が急に濃くなると目が覚めるほどの認知(?)能力があることが今回の発見だった。寝ながら味が変わって目が覚めるなんてどういうシチュエーションよと思ったけど、体験できて良かった。

そんな発見があってから昨日が三回目の夜だったわけだが、トローチをまた歯の裏に突っ込んで寝たのだが、もう夜中に目は覚めなかった。口の中にそのまずいトローチがあることに慣れてしまったのか、最後の強烈な味があることもわかっていて眠り続けようと、記憶に書かれなかったのか、よくわからないが、味の変化で目が覚めたのはその最初の晩だけであったような気がする。幻のような発見の夜。

あ、これは人生で初めて起こったことだ、と何気なく気づいたとき、なんとなく儲けたなと言う気分になるくらいには、知的好奇心をもって生きていたいものだと改めて思ったりするのだった。

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