今からできる,教採面接対策とは,何でしょうか?結局は2つのことに集約されます。 その2つとは「あなたはどんな人間なのですか?」, 「あなたはこの仕事(教職)に就いて,何をしたいのですか?」です!
教員採用試験を受験するためには,面接対策は必須です。
特に,最近では,コロナ禍で受験の簡略化等に伴い,個人面接系の人物評価の占めるウェイトが高まりました。
教員採用試験,特に,2次試験を制するには,面接対策を早めに始めて,効果的に行う必要があります。
万全を期すのであれば,まさに,今,今日,この瞬間から,本気で,面接対策に取り掛かることが重要です。もちろん,既に取り掛かっている人は,素晴らしいです!
ここでは,「今からできる教採面接対策」と題して,お話をしていきましょう。
面接対策などまだまだ先の話なんて思っている人はいませんか?
実はそんなこと,ありません。
面接対策こそ,教採の勉強の基礎の基礎,スタートの中のスタートなのです。
面接を単なる教採受験のためのテクニックとか受験技術だと思ってはいけません。
確かに,面接用のテクニックはあります。
でも,テクニックを学ぶだけでは教採の面接だけにかぎらず,就活などを含めて,どんな面接でも上手くいくことはないでしょう。
面接とは人物評価です。
あなたの人間的な魅力や教師の資質が見られるのです。
面接にもいろいろな種類があり,いろいろな質問もありますが,教採で,就活で,面接が課される理由はとても簡単です。
それは,あなたに人間的な魅力があるか,あなたと一緒に働きたいか,あなたにその仕事をこれから一生やっていく資質があるかどうかを確かめるために面接は行われます。
そして,これらのことは,結局は2つのことに集約されます。
その2つとは,
「あなたはどんな人間なのですか?」
「あなたはこの仕事(教職)に就いて,何をしたいのですか?」
ということです。
一般的には,前者が自己アピール(自己PR)であり,後者が志望動機ということになります。
あなたがどんな人間で,教師になって何をしたいのか,これは教採受験直前に用意するようなものではありません。
あなたがあなたであり,あなたが教師になりたいというその本質の部分なのですから。
だから,これだけは今から(きっと本当はずっと前から)しっかりと想い描いておくことです。
教採の面接は,その場限りの対処療法的な質疑応答で,その場だけなんとかごまかしてクリアすればよいという問答ではありません。
あなたの人間性や教師になる情熱での勝負だからです。
あなたが面接を受けるにふさわしい人間的魅力を持ち,教師になることへの想いをしっかりと抱いている必要があります。
だから,教採の面接は,今から夏までじっくりと時間をかけて準備していきましょう。
自分はどんな人間で,どんな魅力があるかを自分で見出していきましょう。
なぜ,自分は教師になりたいのか,教師になって何をしたいのかをしっかりと考えていきましょう。
それが何よりも大切です。
これから面接の準備をする人へのアドバイスです。
受験者マインドから卒業して,採用側サイドのメンタリティで考えてみましょう。
あなたが教育委員会の側ならば,単に受験勉強をして,単に面接対策本を読んで来たような人を教師として採用したいですか?
したくないですよね。そこに気付きましょう。
教採は,勉強ができる人を採用する試験ではありません。
受験技術に長けた人を採用する場でもありません。
優れた人間,優れた教師になりそうなポテンシャルを持っている人を採用する場なのです。
ですから,そんな人,優れた人間的魅力があり,優れた教師になれそうな人に成長していなければなりません。
レトリカの講座は,教員採用試験対策のための講座ではありますが,このことに関してはぶれることなくアドバイスをしています。
人間的な魅力を磨くことと,子どものためになる良い教師になることが,何よりも教採に合格する近道であることを力説しています。
受験技術ももちろん教えますし,面接対策も充実させていますが,何よりも魅力ある人間になること,より良い教師になることを助言しています。
そのためのいろいろな企画も準備しています。
教師は受験テクニックだけでなる職業ではありません。素敵な人間,素敵な教育ができる人になって欲しい職業です。
人間的魅力と教師としての良き資質が備わって始めて,受験技術や面接テクニックを駆使する資格があるのだと,私は考えています。
人間的魅力や教師としての資質がしっかりあるのであれば,あまり受験技術などはなくても,合格する可能性は高いわけです。
今から夏にかけてできる面接対策のファースト・ステップは次の3つです。
1.自分はどんな人間なのかを見つめ直し,自分の強みや魅力を発見する。
2.なぜ教師を目指すのか,教師になって何がしたいのかを明確にする。
3.以上2つのことを自分なりの言葉にしていく。
人間的魅力や教師の資質がどれだけ大切だと力説しても,それを自分なりの言葉にして表現できなくては,教採の面接では評価してもらうことはできません。
「想いをカタチに」,つまり,「想いを言葉に」することが,面接の準備の本質に他なりません。
カタチにしていくために,言葉にしていくためにも,まずは想いを固めることが大切です。
それをやっていくのが今からのタスクです。
明日の予告です。
明日のブログ記事では,教採面接に向けての「想い」の高め方についてお話していきます。
「想い」はどのように紡いで,磨いて,カタチにしていくのか,そんなことについてお話しますね。
ご期待ください!
河野正夫
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