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悪い思考のパターンの攻略本を作る

失敗をして何日も落ち込む、夜にデートがあるとソワソワして仕事に身が入らない、なぜかやる気が出ないなど、陥りがちな悪い思考のパターンがある方は、それらに対処するための攻略本を作ってみるのはいかがでしょう。

思考パターン攻略本

きっかけは忘れてしまったのですが、私は上述のような陥りがちな思考パターンへの対処法をまとめていて、悪い思考のパターンにハマっていると気付いたときは、それを確認するようにし始めてから、立ち直るまでのスピードが格段に速くなりました。

私が陥りがちな思考パターンは次のようなものです。

・ もやもや、イライラ、むかつく、悲しい、つらい、集中できない
・未来のことが不安なとき
・やる気が出ない、モチベーションがわかない、無気力
・負けた・悔しい
・理解できないルール・決まりがあったとき
・大きな失敗をしたとき

各ページには、過去に自分が同じ思考に陥ったときの経験を踏まえ、自分にとって少し楽になったり、脱出するために考えるべきことが書いてあります。
具体的には、例えば「未来のことが不安なとき」というページは次のようになっています。

- 未来は不確実性が高い
 - 世界は驚くべきスピードで変化している。そのため、未来は不確実性が高すぎて、現在抱いている心配が、心配のままである保証もない。そのため、考えても時間の無駄。
- 現在の行動を変えないなら時間の無駄
 - 未来のことについて考えると、エネルギーや時間が奪われる
 - それが現在の行動を変えないのであれば、無駄
- ストレスがすごい
 - シンプルにストレスで不健康

今のネガティブを未来への準備期間にしてしまう

限りある時間の使い方』の中に、博物館の展示の前で、写真や動画を取ることに夢中で目の前の実物をろくに見ようとしないことに対して、次のような議論があります。

まあこうやって若い人たちのスマホの使い方に文句をつけたがるのは、中年男性の悪い癖かもしれない。でも、僕たちはみんな、テイラーが指摘するような過ちをあまりにも頻繁に犯しているのではないだろうか。つまり、自分が今やっていること──今まさに生きている人生──を、何かの準備に使わなければ気がすまないということだ。

オリバー・バークマン.限りある時間の使い方(p.127).株式会社かんき出版.Kindle版.

この議論では、目の前のことに集中せず、常に何かの準備として時間を使うことの問題点が指摘されています。しかし、悪い思考に陥ってしまった時にはその「準備」の態度が逆手に取れるのではないでしょうか。つまり、"今の悪い思考に陥ってぐるぐる考えている時間"を"未来に同じ思考に陥ったときの攻略法を研究する時間"として利用するのです。

以前、40度の高熱でもYoutubeの撮影を続けるヒカキンさんの行動に賛否がありました。個人的には、ネガティブなことをアウトプットのネタに変えるのは、最強のポジティブ思考のように思います。私自身、この攻略本作りを通じて、悪い思考に陥ることを未来への準備として捉えなおす習慣ができました。

以上です。

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