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onb2(音楽ブログをつくろう)について

はじめまして。「onb2(音楽ブログを作ろう)」を運営してます江戸大です。

onb2 では、私が 10 代のころから続けている文章主体のウェブ音楽ブログ(以下音楽ブログ)のノウハウを公開しています。

本記事では、onb2を開設した目的を書いています。

1. onb2 の使命

onb2 の使命はつぎのとおりです。

・音楽文化の発展に、書くという行為から貢献する
・そのために、よりよい音楽ブログを増やす

(1) よりよい音楽ブログとは?
よりよい音楽ブログとは、以下の 3 つを満たしているものを指します。

・書き手自身が満足できる内容で、かつ伝えたいことが伝わる
・それに読み手が価値を感じる
・「伝えたいこと」「価値」は文化の発展につながるポジティブなもの

つまり、書き手・読み手・文化の三者がハッピーになれるようなブログです。

(2) なぜ音楽ブログを増やしたいのか?
音楽ブログを増やしたいとおもった背景として、SNS の普及があります。

かつて個人ブログが担っていたカジュアルなコミュニケーションや語りの場としての機能は、いまSNSやそれと地続きのキャスに移りつつあります。

とうぜん音楽ブログの数は減りました。数が減ったからといって、ブログの役割がなくなったわけではありません。

ブログは SNS にくらべ、長文を書くのと保管・検索するのにはるかに向いています。あるいは書籍や論文よりも気軽に書けて、気軽に読めます。

ファンが熱い想いをおもうままにぶちまけられる開かれた場。それがブログなのです。

役割があるのに、数が減るのはよいことではありません。数は文化の強度であり、維持と発展にかかせないものです。

onb2 のような手引きサイトが「書いてみたいなぁ」というひとの意欲を後押し、実際に書くひとを増やせればと考えました。

(3) なぜ「よりよい」音楽ブログなのか?
数はただ多ければよいというわけではありません。

書き手が書くことで幸福にならなければブログは続かないですし、読み手が読むことで幸福にならなければ文化の継ぎ手はあらわれません。

幸福は肯定の相互作用で生まれます。「おもしろいものが書けた」という感情に「おもしろかった」という感想が返ってくる。その感想に書き手は「わかってもらえた」と充足感を得る。そうしたやりとりが書き手と読み手の両者を満足させ、つぎに繋がっていきます。

しかし、書き手と読み手だけの関係だけを考えると、悪意をもって他者を批判するような炎上記事も、嫉妬や暴力の感情を満たすという意味では、幸福にあてはまってしまう。

ということで「文化の発展につながるポジティブなもの」という文面をいれました。

悪意は悪意を呼び、善意は善意を呼ぶ
音楽ブロガー/評論家には、悪意を積極的に発信し、攻撃的な批判を行うものが少なくありません。ほかならぬ私自身にもそういう部分があります。

オンライン上の悪意は伝染します。Facebook 上での大規模な試験によって、ネガティブな投稿にさらされたひとの投稿はネガティブになり、ポジティブな投稿に囲まれたひとの投稿はポジティブになることがわかりました。

悪意ブロガーは、もしかしたら信念にもとづいて行動しているのかもしれません。それでも、悪意が可視化されやすいオンライン上で悪意を他者に発散する行動は、シーンやひとをネガティブな雰囲気で満たします。

負の感情はときにまえに進む強力な力になります。しかし、負の感情を原動力とすることと、それをネガティブに発散することは、同じ話ではありません。

私は定期的に繰り返される炎上議論で負のエネルギーが発散されるのを眺めながら、ウェブをもっとポジティブな雰囲気で満たしたいし、そういう活動をしたいと考えるようになりました。

2. 本サイトで行うこと

さしあたって私にできそうなのは、音楽ブログを運営しつづけてきたなかで気づいたことを共有することです。

それは、おもに以下の 3 つの内容です。

・音楽にかんする文章の書きかた
・ブログ運営のノウハウ
・音楽を聴くうえで役に立ちそうなこと全般

私は文章についての学校に通ったことも、専門家の講義を受けたこともありません。ここで大々的に宣伝できるような実績もありません。それでも、長く音楽ブログという特殊な媒体について考えてきた結果をみなさんに共有することが、何かしら文化の発展につながっていくのだろうと思っています。

onb2をきっかけとして、より多くのひとが音楽ブログに興味をもち、ひいては音楽全体がもっとおもしろくなれば、こんなにうれしいことはありません。

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