ブックとカフェと

 去る12月7日、福岡の天神チクモクビル1階レンタルカフェで開催されましたちょこっとブックカフェさんに自作同人誌を委託させていただきました。イベントの名前の通り、コーヒー等を飲みながらゆっくりと、文芸同人誌を吟味したり買ったりするイベントです。自分自身は九州に上陸したことがなくて、同人誌だけ先行上陸なんて実にうらやましい話です。自分の本のことなのに。
 預けたのは以下の3種類。
・怖くない怪異の群像劇『境界を曖昧にして』
・中学生の夏と成長の掌編集『ポッピングサイダー』
・将来を夢見ていた過去を振り返る大学生の掌編無料配布本『風吹いて、光』
 もうちょっとジャンルをバラけさせた方がよかったかなと思うのですが(『ポッピングサイダー』と『風吹いて、光』はカテゴリとしては一緒だと思う)、いかんせん委託するのにちょうどいいサイズと厚さの本がなく……というかスマートレターに詰めてみたら想像以上に入らず……こんなセレクションになりました。

 今回は委託のイベントです。当日会場に行ける訳でもないので、宣伝をするなら事前に!のはずだったのですが……思い返してみると、全然宣伝をした記憶が……ないぞ……?
 11月末に文学フリマ東京があり、こちらは直接参加だったので、思い出した時にtwitterで頒布物の情報を流すなどしていたのですが、それで燃え尽きたのかもしれないです。そういえば私、宣伝苦手ですしね。これは言い訳です。

 とはいえ全く何もしなかった訳ではなく。一文短冊という企画に参加させてもらいました。表には頒布物から抜き出した一文を、裏に頒布物の情報を載せた短冊を本と一緒に送ると、それを当日会場で飾ってくれるというもの。何だかお洒落な企画ですね。せっかくなので私も短冊作りましたよ。

 左が『境界を曖昧にして』、右が『ポッピングサイダー』の紹介。こちらをそれぞれ表裏に貼り合わせて送りました。『風吹いて、光』は無料配布だしいいか、と思って作らなかった。
 一文を抜き出すって難しい! どの文が魅力的に見えるのか、その本を端的に表現しているのか、正直自分じゃ全然分からないよ……結局右の方はギャグか?みたいな文を抜き出してしまったのですが、まあ夏の小話なので、夏感が伝わればいいかな……と開き直り。

 そんなこんなで当日を迎え、様子をtwitterで覗いていたのですが、盛況だったようで何よりです! いいなあ楽しそうでした。賑やかしになればと思って送ったうちの本も何冊かどなたかの手に渡り、しかも無料配布本は全てもらっていただけて、大変ありがたいことです。
 主催さんによると、どのジャンルが特に人気だったというのはなく、強いて言うなら薄めの本や手製本が手に取られやすい傾向にあった様子。今回初めて開催のイベントでしたし、お試しで買われた方が多かったのかなあ。

 返送された本と売上の振込を確認出来たので、2019年の同人活動は終了です。今年は直参委託合わせてイベント7回参加。2カ月に1回は何かしらしてたことになりますね。こんなにいろいろ参加したの久しぶりだったので忙しかったけど楽しかったです!
 来年はコミケがずれる余波を様々なイベントが受けるのでどうなるか分からないですが、とりあえず春の文学フリマ東京に申し込んだのでそれだけは確実に出ます。あとちょこっとブックカフェさんが来年も開催するということなので、ぜひまた参加したいな〜と思っているところ!

 とりあえず年内に在庫の整理をしないとな……何が何冊あって何がなくなったのか管理出来なくなってきた……いや最初から出来てなかったかもな……。

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