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がん検診のすすめ

2人に1人ががんになる時代。
日本で年間に亡くなる人の約3割ががんで命を落としていると言われています。がんは誰しもにとって無関係なものではないはずなのに、できれば自分だけはなりたくないと思ってしまうものかもしれません。

しかし、
がん=死というイメージは過去のものとなってきました!

現在、多くのがんは早期発見すれば、完治する可能性のある病気なのです。

例えば、胃がん。
胃は、2018年がんの死亡数が多い部位 第3位であり、進行した胃がんでは半数以上の方が命を落とします。
しかし、もし早期発見できれば
ほぼ100%完治できる病気でもあります。
他の部位のがんについても、進行する前に発見できれば、9割ほどの方が完治します。
早期発見さえできれば、がんは恐れすぎなくてもいい病気だということです。(例外もあります)

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しかし、痛みなどの自分で気づける症状が出始めてからでは、すでに進行している可能性が高いのががんの特徴です。症状が出る前に気づかなければいけません。

では、どうすれば早期発見ができるか。

その答えががん検診なのです。

日本では、現在、5つのがん検診が推奨されていますが、それらを定期的に受ける必要があるのです。5つのがんというのは、胃がん、肺がん、大腸がん、乳がん、子宮頸がんのことで、早期発見することで死亡率が下がるということが、それぞれ科学的に証明されています。

ところで、みなさんはがん検診を定期的に受けていらっしゃるでしょうか。
実は、この文章を書いている私はまだ大学生で、がん検診を受けたことはありません。これまでの話から、がん検診は絶対受けた方がいい!という考えに簡単にいたってしまいそうですが、実際のところどうなのでしょうか。

がん検診の良い点、悪い点をまとめてみたいと思います。

まず、メリットから。
① 早期発見につながる
これは今までも言ってきたことで、最大のメリットです。検診によって、症状のまだ出ていない早期のがんをみつけることができます。また、がんになる前段階の病変を見つけたときには、予防にもつながります。検診は、命を救うことができるのです。

次にデメリット。
① 検診結果が必ずしも正しいわけではない
がん検診技術は素晴らしいものですが、100%正しい結果を出せるわけではありません。
たとえ「異常なし」という結果が出ても、がんの可能性が全くないわけではないです。
逆に、「がんの疑いあり」という結果が出ても、精密検査を受けたらがんではなかったということがわかる場合もあります。

心身への負担
バリウムによる便秘や内視鏡による出血など、身体への負担がかかる可能性があります。また、時間がとられるということが負担になる方もいらっしゃるかもしれません。

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ぜひ、メリットとデメリットを比較しながら、がん検診を受けることを検討してみてください!

具体的にがん検診はどのような流れで受けていくのか、がんの精密検査はどのようなものかといったことは次回以降にお話ししていこうと思います。

最後まで読んでくださりありがとうございました!

参考文献

中山富雄(2019)『国立がん研究センターの正しいがん検診』,小学館

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