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白血病も「がん」なんです

皆さんは白血病という病気を知っていますか?

知っている方でも、その実態を説明できる方は少ないのではないでしょうか。 なんとなく、かかると死に直結するような怖い病気なんじゃないか、というイメージを抱いている方もいるかもしれません。 

私も実際そうでした。かかったら免疫が弱くなっていって、無菌状態を保った病室に閉じ込められて死を待つような病気なんじゃないか。そんなイメージを持っていました。 

ですが、実際のところ、白血病にはいくつかの種類があり、その種類によって治療法なども違い、かかったからといってそれは死を意味するような病気ではないことを知りました。 この話については次回詳しくするとして、今回は白血病がどんな病気であるのかをざっくりと学んでいきたいと思います。

白血病とは・・・

白血病は血液のがんであり、血液細胞が骨の中の組織である骨髄で作られる過程でがん化する(正常ではなくなる)病気です。このがん化した細胞のことを白血病細胞といいます。 

血液細胞とは、赤血球、血小板、白血球のことであり、骨髄にある造血幹細胞が分化、成熟してつくられます。それぞれ、組織に酸素を運ぶ、出血を止める、体内のウイルスとたたかう、という働きをしています。白血病細胞が骨髄内で増殖し、骨髄を占拠することにより、正常な血液細胞が減少し、それぞれの働きが機能しなくなっていくことで様々な症状が引き起こされる、というわけです。 

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〈血液細胞の機能とその減少により引き起こされる症状〉

赤血球:酸素の輸送。 減少すると→貧血、疲れ、息切れなど

血小板:出血を止める。 減少すると→あざができやすくなる、鼻血や歯茎から出血しやすい、血が止まらない 

白血球:病原体や異物とたたかう(リンパ球:ウイルスを攻撃)。 減少すると→免疫力低下、 感染症にかかりやすくなる 

ご紹介したように、血液細胞にはいくつかの種類があり、がん化する細胞のタイプから白血病は「骨髄性」「リンパ性」のふたつに分けられます。リンパ球になる過程でがん化するとリンパ性白血病、リンパ球以外の血液細胞になる過程でがん化すると、骨髄性白血病という分類になります。

さらに、白血病は進行度からも「急性」「慢性」に分けられ ます。急性白血病は細胞が未熟な状態で増殖することにより引き起こされ、慢性白血病は 細胞は分化はできるけれども成長のコントロールができないことによって引き起こされます。「急性白血病が慢性化したものが慢性白血病」というわけではないということです。 よって、白血病は以下の4つの種類に分けられます。 

急性骨髄性白血病 (AML:acute myeloid leukemia) 

急性リンパ性白血病 (ALL:acute lymphoblastic leukemia) 

慢性骨髄性白血病 (CML:chronic myelogenous leukemia) 

慢性リンパ性白血病 (CLL:chronic lymphocytic leukemia) 

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白血病は1つの病気ではなく、これら 4つの総称というわけです。 


と、ここで、第一回の投稿を終えたいと思います。 

白血病がどんな病気か、なんとなくわかっていただけたでしょうか。

 次回は、今回学んだ4つの種類についてもう少し詳しく学んでいきます。

そして「白血 病=死」ではないということを伝えていけたらと思います。

 これからも私たちの学びにお付き合いいただけると嬉しいです。

 次回の投稿をお楽しみに。

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