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究極的な【洗練】とは

昨日、私がイメージする
【洗練】についてnoteに書かせて頂きましたが、

【洗練】をもう少し
ファッション軸で書いてみたいと思います。

30年アパレルメーカーで
ファッションに関わってきました。

自分自身が20代に感じた
【洗練】されたオシャレ像と
50代になった今現在の
【洗練】されたオシャレ像が
ファッションの経験値や
目にする景色というか
世界観のステージの変化によって
変わってきているように感じます。

販売員として
お店に立っていた頃は
殆どのお客様は
自分よりも年齢が上の方が多く

ファッションと関わってきた
経験値はもちろんお客様の方が上で
良い、悪い、
好き、嫌いではなく
ご来店時にお客様が身につけているもの
どんな商品を手に取り
興味をお持ちになるのか?
どんなライフスタイルで
今日のご来店のニーズは
どんなことだろう?

新入社員の頃
最初の配属先が
京都の老舗百貨店
大丸京都店だったこともあって
海外にも頻繁に行けるような
そんなお客様から
刺激をたくさん頂いたことに
感謝だと思っています。

年齢を重ねた女性って
二パターンに分かれるなあって
思っています。

シワやたるみ
肌の色も若い頃と比べると
くすみも出てきます。
髪も艶が無くなってきて
ボリューム不足を感じるようになってきます。

だからなのか?
色んなものを
身に付けたくなる人が
いらっしゃいます。

例えば
春のセレモニーの時期なんかだと
お子様の新入学に
参加するための
オケージョンスタイル

多分
ファッション業界の戦略もあって
多くのお客様が
ツイード素材のセットアップを
イメージしてご来店されます。

ツイード素材自体
凹凸があって華やかさを
感じさせる素材です。

そのスーツのインナーに
ボウタイのブラウスや
フリルのブラウスを好まれます。
更に、パールのネックレスやイヤリング
極め付けは、華やかさ満開のコサージュ

売り手側としては
お客様が気に入っているんだから
まあっいいか!!
なんだけど
お客様に足し算することで
本来のツイードのセットアップの
魅力が半減していることや

新学期が始まると
学校行事で学校に行く機会が増えるので
ジャケットの着まわし方を
他のアイテムを合わせながら
ご提案して、
カジュアルにもセレモニーにも
着回し方をお伝えしていました。

【洗練】されたって
プラスではなく
マイナスしていくことで
本来の素材の良さや仕立ての良さを
際立たせることじゃないかと思うんです。

若い頃に比べると
身体の変化は誰にでもあります。

ただ、それを補うように
色んなものを身につけるのではなく
マイナスして削ぎ落としていくことで
本来持っている魅力が際立ってきます。

私自身も50代になって感じるのは
何を着るかよりも
どう着るか?

そのためには
ヘアーケアーやボデイーメイクに
意識を向けるようになりました。

健康な身体を
作るための運動習慣

結局のところ
オシャレしたいって
マインドの部分が大きく影響していて
身体が健康でエネルギーが湧き上がってこないと
オシャレが楽しいって思えないんです。

10年後の60代も
ハイヒールを履いてカツカツ歩けるように
今から身体を作っています。

Tシャツ&ジーンズのスタイリングが
一番わかりやすいと思うんだけど
シンプルが故に
その人のマインドや
内側にある魅力が
スタイリングに表れます。

たくさん、身に着けることで
足りないものをプラスするよりも
研ぎ澄まされることで
本来の魅力が際立ってきます。

何を着るか?よりも
どう着るか?
このどう着るか?の中には
どう生きるか?みたいなものも
含まれていて、
シンプルなファッションになればなるほど
誤魔化せないと思います。

個人的には
ジェーンバーキンが
20代の頃から大好きで
彼女のTシャツ&ジーンズのスタイリングって
本当に魅力的で
特にこれといったアクセサリーを
つけているわけでもなく
お気に入りのカゴを持った
どこにでもありそうなスタイリング


だけど、
誰でもがあんな風に魅力的になるかというと
本当に難しくて
同じものを身につけたとしても
内側にある魅力って
磨き続けていかないと
輝き続けることは出来ないと思います。

ファッションだけではなく
人、物そして環境
その外的なものに触れて
どんなことを感じるのか?

取捨選択して
自分に必要なものを取り入れながらも
要らないものは削ぎ落としていくことが
輝き続けるために必要だと思います。




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