019.光の当たり方
もし太陽が2つあったら、光の当たり方はどうなるのか。
連日の猛暑、太陽が2つになるなんて考えたくもありませんが、暑さのことは少し置いておいて、光の当たり方ということについて思いを巡らせてみました。
当然ですが、この地球では太陽が1つです。
ですので光が当たる部分があれば、影になる部分もあります。
光が当たる部分はよく見えるし、影になる部分はあまりよく見えない。
太陽の数が増えて、様々な方向から光があたり、影になる部分がなくなると全てが良く見えるようになるのでしょうか。
もしかしたら、見えなくてもいい部分が見えてくるようになるかもしれません。
そんなことを考えている内に、「人や物事への光の当たり方」という考えに拡がっていきました。
人が他人を判断する際、自分の目で見て、自分の考え方や価値観で判断しますが、これを先程の光のように考えてみると、太陽が1つの状態、つまり一方向からの観察となると思います。
外見だけを見てその人を判断したり、少し時間を共有しただけでその人がどんな人か自分の判断基準に当てはめてみたり。
ですが、一方向からの観察では必ず影になる場所があります。普段はあまり意識しない部分かもしれませんが、そこに意識を向けることが大事だと思います。
いい人だと思っていたけど、影の部分を知ったら実はとんでもない人だったというのは良くある話かと。
特に他人に知られたくない部分は、深い影の中に隠されていると思います。
また、子育てなどをしているような場合では、光が当たっている面だけを見ているだけでなく、影になっている部分を見てあげる必要が多分にあります。
良い面だけでなく、その子ができていない部分にも光を当てて気付いてあげなければ。(子どもだってできていない部分は隠したくなります。影の部分へ、どのように光の当てていくかということも難しいですが。)
だからこそ、自分が人や物事を見るときは、様々な光の当て方、一方向からではなく、多方向から光を当てられるようにしていかなければならないと思いました。
物事を多角的に見るとはこのようなことだと思います。
ただ、様々な角度から物事を見ようと思っていても、「結局は自分自身が考えている様々な角度に過ぎない」ということもしっかりと認識しておかなければなりません。
一口に多角的に見ると言っても、なかなか簡単なことではありません。
ですが、生きていく中で、人や物事をなるべく見誤ることがないようにするためには、自分自身の中に、光を当てることのできる目や考え方、価値観をいくつも持つようにする必要があると思います。
それが自分自身を助けることにもつながるようにも思います。
そのためにはどうしたらいいのか。
それこそ当然と思われるかもしれませんが、やはり多くの人と接すること、年代も性別も違う人達と接し、つながりを持つことが必要なのではないでしょうか。
また、様々なジャンルの本を読んだり、映画を見たり、様々なnoteの記事を読んだりすることも。
そうして、自分では考えつかないような他人の考え方や価値観に触れる。偏見を持たずに。(偏見を光で例えると「レーザービーム」になるでしょうか。拡散することもなく、ただ一直線に進むとても強い光です。)
また、自分で動いて見るということ。気に入った洋服や家具、車など、購入する前にはいろいろな角度から見ると思いますが、これと同じように自分で動いて見ようとすることも必要と思います。色々と立ち位置を変えてみて。
洋服や小さい物なら簡単にくるくる回して全体を見ることができますが、簡単に回せないようなものは、自分が動くことで全体を見ることができます。
どのような動き方をするか、どのような動き方ができるのかは人それぞれですが。
ただ、どれだけ多角的に見ることを意識したとしても、その全てを見ることはできないということ、あらゆる考え方をすることはできないということも認識しておく必要がありますし、その方が良いと思っています。
あまりにも、全てが見えてしまうということも、決して良いことばかりではない。レントゲンで人の心の中まで見えなくて良かったと思えます。
様々な光の当て方ができる、多角的に人や物事をみることができることは、人生を豊かにしてくれると思います。ですが、行き過ぎてしまうと逆効果に。
どのような場面で、どのような人や物事に対して、多角的に見ていくかということも、自分の生き方に合わせて考える必要があるようです。
自分自身の生き方をどのようにしていくか。
多角的な目で見ることができるように、光を当てる必要があるところはしっかりと光を当てることができるようにしていきたいものです。
感謝です! 絵本を通じて、子どもや育児をされる方々に還元していきたいと思います!